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脳科学に裏付けられた画期的学習エンジン

やる気にさせる英語学習SNS「iKnow」の意外な素顔

2008年02月21日 18時00分更新

文● 板井博史

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 新しいネットの情報に耳ざといアルファブロガーの間で、昨年冬からにわかに話題となっているサービスがある。それが、英語学習ソーシャルネットワーク「iKnow!」関連サイト)だ。FlashやAjaxなどをうまく利用したサイトのデザインは評価が高く、気軽に学習できるユーザビリティーの高さから「こういうサービスが欲しかった」「10年ぶりに英語学習を再開した」という声が多数聞かれる。

iKnowユーザーページ

英語学習ソーシャルネットワークのiKnow!の画面。招待状が無くても登録でき、利用は無料

 また、これまでのSNSはユーザーが集まるだけで明確な目的がないものがほとんどだった。iKnowは「英語学習」という明確な目標の下に作られている点も興味深い。いったいiKnow!を作ったのはどういう人たちなのか? セレゴ・ジャパンのオフィスを訪れ、話を伺った。

2009年3月5日よりサイト名が「smart.fm (スマートエフエム)」に変更しました。

iKnowの面々

米セレゴCEOのエリック・ヤング氏、セレゴ・ジャパンCEOのアンドリュー・スミス・ルイス氏



1ヵ月で13万時間のアクティブ率


── ネットでの評判はすごく高いようですが、いまユーザー数はどのくらいいますか? またアクティブ率は?

iKnowユーザーページ

事業本部長で、シリコンバレーで働いていたこともあるというマイケル長谷川氏によれば、セレゴの社風は「シリコンバレーに戻ったよう」な感じだという

アンドリュー 7万5000人ぐらいですね。アクティブ率にはいろいろな見方があるけど、学習アプリケーションへの先月のアクセス数は、130万アクセスぐらい。30日以内に10回以上使っている人は3割ぐらいですね。学習した単語数は1100万程度です。ウチが一番興味があるのは、学習にかけている時間です。全時間をトータルすると、13万時間ぐらいですね。それも先月だけでですよ。そのぐらいみなさん積極的に使ってるんですよ。

── 熱心なユーザーの中にはいつ仕事しているのかと思うぐらいiKnow!をやっている人がいますよね。

長谷川 「これが仕事になっている」ような人もいますよ。今日はちょっと忙しいので、6時間しかできなかったというコメントがあったり(笑)。出勤してまずiKnow!と言う人もたくさんいます。

エリック 「iKnow!マラソン」をやっているユーザーがいましたね。24時間徹底的にやってて、周りの人たちが「まだやってるの!?」なんて言って応援してたり。

「iKnow!」──学習アプリケーション(1)


iKnow

iKnow!アプリケーション

 サイト名と同じで多少ややこしいが、サイトのメインとなる学習アプリケーションが「iKnow!」だ。単語・熟語を学習するためのもので、覚えたものを記憶に定着させるため、各人の学習履歴から自動的に適切な時期を判断して単語を復習をさせる、いわば「反復学習」のペースメーカー的な役割を果たしている。脳科学と心理学に基づいて開発し2003年に特許を取得したという。また、携帯からも学習できるモバイル版iKnow!も用意されている。

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