数式の相対/絶対参照はマウス操作で実現
Excelでは、数式が入力されたセルをコピーすると、数式内で参照しているセルのアドレスも変化してしまう。これを防ぐには「$」を付けて「絶対参照」にする方法があるが、この概念はビギナーを悩ます障壁でもあった。
Numbersはより直感的。数式の入ったセルをドラッグすると参照元が変化しない「絶対参照」に、「option」キーを押しながらドラッグすると「相対参照」になる。マウス操作で両者を使い分けられるのはうれしい。
面倒な行や列の新規挿入はショートカットキーで一発
表の作成時には、行や列の挿入を行うことが多い。NumbersでもExcelと同様にコンテクストメニューから行や列を挿入できるが、「option」キー+カーソルキーという操作を覚えておくと快適に作業できる。「option」キーと「↑」「↓」キーの組み合わせで行の挿入、「←」「→」キーの組み合わせで列の挿入も瞬時に実行可能。表の作成中はデータを入力するなど、両手がキーボード上にあることが多いので、キーボード操作のほうが便利だ。
Attention! Numbersで使えない機能
基本的にはExcelとほぼ同じ作業を行えるNumbersだが、実行できない機能もある。例えば、行と列を入れ替えたり、数式の結果を数値に変換する「形式を選択してペースト」機能は実装していない。
また、「1月」「2月」のように一定の規則に沿って増減するテキスト入りの連続データは補完されない。
とはいえ、現在のNumbersはいわば「第1世代」。今後、さまざまな機能が拡充されていくことを期待したい。
(MacPeople 2008年1月号より転載)