期待はずれだった!? Vistaとセカンドライフ
記者C:2007年の話題といえば、「Windows Vista」も入りますかね?
記者A:OEMとしては2006年11月から提供されてますが(参考記事)、製品そのものを実際に目にしはじめたのは、一般販売が始まった2007年の1月以降からですね。
記者B:マイクロソフト自身は市場にVistaが急速に浸透してるようなアピールをしてますが(参考記事)、実感としてはそこまでの勢いは感じられない。2008年初頭にはVista SP1が提供されるけど、それが企業導入へのきっかけになるのだろうか?(参考記事)
記者A:企業のIT担当者としては、新しいOSが出てもそう簡単には社内のPCのリプレイスはできません。新製品特有の不具合や新しい環境で既存のツールがきちんと動くかなど検証すべきことが多いですから。その意味では、発売して1年たったタイミングでSP1が登場するのは悪いことではないでしょう。
記者C:とはいえ、クライアントOSの刷新が企業の生産性を飛躍的に上げることにはなかなか結びつきません。ビジネスという観点でマイクロソフト製品に注目するなら、ERP製品の「Dynamics AX」(参考記事)やコラボレーションツール「Sharepoint Server」(参考記事)、2008年に登場する「Windows Server 2008」「SQL Server 2008」(参考記事)などのほうが期待は大きいでしょうね。
記者C:忘れてはいけないのは「セカンドライフ」でしょう。ビジネスという観点でも大きな話題になりましたし、一般の雑誌や新聞までテーマにしていたほどインパクトは大きかった。
記者A:多くの企業がPR目的でセカンドライフへ進出し、関連サービスや対抗サービスもさまざまな企業が発表しています(参考記事)。
記者B:ただ、企業のセカンドライフ進出といっても、進出したことが話題になっても、実際にセカンドライフ内でPR効果があったかどうかは疑わしいね。そもそもセカンドライフが大きな話題になっていたのは、夏くらいまででその後はIT系のメディアやブログなどでは批判的な論調も目立ち始めてる。
記者C:確かに話題にはなったものの、実際にセカンドライフにログインしてみても、誰もいないし、操作も複雑で慣れる前に飽きてしまいました。それ以前に、手持ちのパソコンじゃまともに動かなかった人も少なくなかったようで……。
記者A:このままブームが収束していくのか、何らかのきっかけでブームが再燃するのか、2008年は正念場でしょうね。