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松岡美樹の“深読みインターネット” 第3回

初心者ブロガーが「ブログ青春時代」を卒業するとき

2007年12月13日 18時00分更新

文● 松岡美樹 タイトルイラスト●さとうゆり

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 ブログのテーマ選びは難しい。まず多くの人が頭を悩ますのが、「好きなことをメインにするのか?」、それとも「ページビューがアップするテーマを選ぶのか?」だろう。

 一般に、ブログはもともと好きで始めるものだ。だから初めは自分の趣味にかなうことをアトランダムに書いていく。だからブログのカテゴリー欄には、種々雑多なジャンルがたくさんならぶことになる。いわば自分の脳内にある「好き」と「知識」がカテゴリー欄に散らばっている状態だ。

 このころはただもうひたすら、自分の「好き」を情報発信することがおもしろい。なんせ不特定の人に向けて文章を書くこと自体が初めてなのだ。自分の興味を書くこと自体に満足できる。

 だから1日たった30ビューでも、そのうちの1人がコメント欄に「おもしろかったです」なんて書き込んでくれたらもう夢見心地だ。

「ああ、ブログを始めてよかった」

 こうして人はブログ青春時代を謳歌する。



素人ブロガーにも「就活」の時期がやってくる


 だけどそのうち多くの人に、「就活」がチラチラする時期が訪れることになる。

「もう好きなことだけやってるわけにいかない」

「嫌な仕事でもガマンして収入を稼がなきゃ」

 彼は30アクセスではもう満足できなくなり、「もっとたくさんの人に読んでもらいたい」と考えるようになったのだ。

「ウケを狙わなきゃいけない」

「人に読まれる記事は何だろう?」

 するとブログに接する態度が自分の「好き」を書くから、他人の「好き」を書くに変わっていく。

 自分が書いてる10ジャンルのうち、特にビューの多い3つだけにしようか? いやそれともいちばん多い1つに絞ったほうがいいんだろうか?

 そんなことに頭を悩ますようになる。

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