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【レビュー】広角レンズ搭載の手頃な入門機 富士フイルム「FinePix F480」

2007年11月17日 12時00分更新

文● 行正和義

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 最近はコンパクトデジタルカメラでも広角レンズを搭載するモデルが増えてきたが、富士フイルム(株)の「FinPix F480」は、広角28mm相当からの光学4倍ズームレンズを搭載するコンパクトオート機だ(関連記事1)。従来のFinePixシリーズで広角側に強いモデルとしては、ネオ一眼と呼称する大柄ボディーの「FinePix S9100/S8000fd」と工事現場やフィールドワーク向け頑丈ボディーの「BIGJOB」(ビッグジョブ)を除けば、すでに販売終了の「FinePix E510」(コンパクト機)がある程度で、同社としてはかなり貴重な存在だ。

FinePix F480

富士フイルムの「FinePix F480」



FinePixシリーズでは貴重な広角コンパクト機


 撮像素子は1/2.5インチ有効815万画素CCDで、ほとんどが1/1.6~1/1.7インチクラスの撮像素子を搭載する「FinePix F」シリーズとしては珍しく、また撮像素子自体も同社お得意のハニカムCCDではなく正方配列のものを採用する。光学式手ぶれ補正機能は搭載せず、感度アップによるブレ軽減モードはのみとなっているほか、最近のデジタルカメラはではおなじみとなった顔検出機能も搭載しないなど、撮影機能はかなりシンプルなものとなっている。

本体前面

左にオフセットされた沈胴式レンズは、レンズカバー内蔵タイプ。FinePixのエンブレムのある部分は指を掛けやすく、小さいながらも持ちやすいが、持ち方によってはフラッシュに指の掛けてしまいやすのがやや気になった

本体背面

大きめのモードダイヤルとカーソルキーなど、最近のFinePix入門機/コンパクト機に共通する操作系。画面は撮影時ステータスを表示させている

FinePix F460

「FinePix F460」

 ボディーは通常の沈胴レンズを左側にオフセットした状態で搭載するもので、コンパクト機としてはごく一般的なスタイルだ。FinePixでは「F460」という薄型モデル(関連記事2)があったが、通常の沈胴式ながら薄型化したF460に比べるとやや厚ぼったいボディーとなり、どちらかといえば「F40fd」(関連記事3)に近いデザインとなっている。背面はカーソルとモードダイヤルを配置し、ズームレバーが背面のボタンではなくシャッターボタン周囲のリングとなっている点も、最近のFシリーズに共通する点だ。

本体上面

シンプルな直方体に見えて、微妙にカーブしたボディー前面など、サイズを小さく見せる工夫がなされている。シャッター周囲のズームレバーはストロークもあって使いやすい

本体両側面

グリップ側が大きく開いてバッテリーおよびメモリーカードベイとなり、すぐ横にはUSB/AV出力端子も並ぶ。バッテリー部のフタには丸いラバーのフタが設けられ、オプションの電池型アダプターを介してACアダプターを接続できるようになっている

FinePix F40fd

「FinePix F40fd」

 基本的にプログラムオート+シーンプログラムを中心に利用する製品で、特に凝った機能はない。メニューは最近のFinePixシリーズと共通で、「F」ボタンによるクイックメニューを用いずMENUボタンに設定項目が集約するタイプとなっている。モードダイヤルを「SP」(シーンプログラム)に合わせてからメニューで各シーンを選択するほか、「ポートレート」「ベビー」「手ぶれ防止」(感度アップによるシャッター速度の高速化)など、多くのユーザーで使用頻度の高いと思われるモードがダイヤルのポジションに割り当てられている。また、露出補正やホワイトバランスなどは「マニュアル」モードでのみ設定変更が可能で、オート撮影/シーンプログラムの多くはカメラまかせとなっているのも、最近のF/Aシリーズと同様だ。

メニュー1

撮影時のメニュー表示。シーンプログラムを「マニュアル」にしているため、露出補正やホワイトバランスが選択できるようになっている

メニュー2

モードダイヤルを回すと大きな文字のメニュー画面が現われ、非常に分かりやすい。画面はSPポジションで、SPモードの中からマニュアルや各種シーンプログラムを選択する

付属品一覧

付属のUSB、AVケーブルはいずれも同じ電池室の横にあるマルチコネクターに装着する。メモリーカードスロットは、1スロットでxDピクチャーカードにもSDカードにも対応するタイプ

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