今年6月に発売され話題となったインテル製のMini-ITXフォームファクタのマザーボード「D201GLYL」だが、新たに新型モデルとなる「D201GLY2」が登場。今日からアークで販売がスタートした。
「D201GLYL」からの変更点をまとめて挙げると、まずオンボードのCPUが「Celeron 215」→「Celeron 220」に、South bridgeが「SiS946L」→「SiS946」に、CPUクーラーがファン付き→ファンレスに、Serial ATA×2が追加に、などといったところ。そして、この中で気になるのがオンボードのCPU「Celeron 220」とCPUクーラーのファンレス化である。
CPUはクロック周波数1.33GHz、FSB533MHzの「Celeron 215」から、新たに「Celeron 220」になったのだが、この「Celeron 220」は現時点でインテルの製品情報では確認できないモデルだ。そこで、BIOSで確認したところ、クロック周波数1.2GHz、FSB533MHz、L2キャッシュ512KBといった項目のほかEM64Tのサポートもある様子。またCPU-Zでは、コア「Conroe-L」プロセス「65nm」電圧「1.344V」などが確認できた。
次に前述のCPUとも関連するのだが、CPUクーラーのファンレス化について。結論から言うと負荷をかけた状態では、CPUの温度が約85℃程度まで一気に上昇した(ケースから出した状態で)。もともとがMini-ITXフォームファクタの製品のため、小型のPCケースなどで運用することが想定されるが、これではいかにも熱すぎる。
そこで、今度は負荷をかけた状態でヒートシンクにファンの風を当ててみたところ、これまた一気に40℃程度まで低下した。アークのポップでも「ヒートシンクに風が当たるように設置してください」となっているので、できれば40mmファンなどを取り付けて使用することをオススメしたい。
その他、主なスペックを確認するとチップセットが「SiS662」+「SiS946」。拡張スロットはPCI×1、DDR2 DIMM×1(DDR2-667/533、1GBまで、DDR2-667は533動作)という構成。オンボードインターフェイスはチップセット統合の“Mirage 1”によるVGAやサウンド機能(ADI/AD1888)、100/10Base-TXイーサネット(Broadcom)、Serial ATA×2、IDE×1。今回もバルク版での入荷で、付属品もドライバCDとI/Oパネル、Serial ATA/IDEケーブル、スペックシールといたってシンプル。価格は1万3980円で、前回のモデル同様、人気のMini-ITXマザーとなりそうだ。