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NEC、折りたためる広帯域ウェアラブルアンテナを開発

2007年10月16日 18時23分更新

文● 編集部 若林健太

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 日本電気(株)は15日、「広帯域ウェアラブルアンテナ」(WWA)の試作機の開発に成功したと発表した。

広帯域ウェアラブルアンテナ

NECが開発した広帯域ウェアラブルアンテナ

 WWAは、導電性の布を用いたアンテナで、洋服などに付けたり折りたたんで持ち運ぶことができるのが特徴。電波状態が悪いエリアにおける補助アンテナの役割を果たす。

 一般のアンテナは、人体などのそばで用いるとインピーダンス特性が劣化して十分な性能が発揮できないが、今回開発されたアンテナは人体のそば、および自由空間の両方でインピーダンス特性が劣化しないよう設計されている。また、導電性の布を用いた場合、従来はハンダ付けができなかったが、このアンテナでは小さなフレキシブルプリント基板に同軸ケーブルをハンダ付けして給電し、その基板を容量結合(導線を繋がずに電流を流す)させることで給電を可能にしたという。

 同社ではまず470M~770MHz帯の地上デジタル放送の受信検証を実施する。その後WiMAXなどの端末の外部アンテナとしての可能性を検証し、将来の実用化を目指すという。

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