ソニーマーケティング(株)は20日、東京・六本木の六本木ヒルズ内東京シティビューにプレス関係者を集め、同社とソニー(株)が21日に発売するコンパクトデジタルカメラ「DSC-T200」と「DSC-T70」(関連記事)の新機能「スマイルシャッター」の体験イベントを実施した。
スマイルシャッターは、顔認識機能を応用したもので、被写体の顔が笑顔になった瞬間を検知して、自動で笑顔の撮影を行なうという機能だ。
イベントでは、23日より放送を開始するテレビCMに出演したタレントが、スマイルシャッターについての印象を語った。俳優の渡辺 哲氏は、「笑うとシャッターが切れるんだけど、おれってこんなにかわいかったのかな、と思う笑顔が撮れる」と述べ、「今まで見たことない自分の笑顔や美しさを発見できるんじゃないかな」と語った。女優の香椎由宇(かしい ゆう)さんは、「大人数でもタッチパネルで狙った人の顔だけを検知してくれるのがすごい」と感嘆し、「スマイルシャッターを使うと写真を取ってやったぞ、っていう気分になる。そして、取った側の自分も笑顔になれる」と述べた。
俳優の松田翔太さんも登場し、「(撮影の際)スタッフのみんなと最初はとまどっていたが、笑顔が撮れた瞬間なごんだ」と述べた。子ども役で出演したメリーアン 響ちゃんは、「笑顔がとれてうれしかった」とコメントした。
ソニー デジタルイメージング事業部長の石塚茂樹氏は、スマイルシャッターについて、「世界中の笑顔を収集し、スーパーコンピューターを用いて解析したデータが入っている、これは世界初」と述べた。
コピーライターの眞木 準氏は、「スマイルシャッター搭載機の発売に併せて、今後の世界標準の撮影の合言葉として『ハイ、ソニー』を新提案する」と発表した。これについて、「ソニーというブランドは万国共通の発音で、最後が「イ」で終わるため口角が上に上がり、笑顔作りに最適。ちなみに日本で使われてきた「ハイ、チーズ」の最後は「ウ」で終わるため、実は笑顔が作りにくい」と説明した。
また、眞木 準氏が編集長に就任するウェブ新聞「Daily Smile」(デイリー スマイル)を同日付けで創刊したことも発表された。Daily Smileでは、先に述べた「ハイ、ソニー」についての説明や、スマイルシャッターの体験記などを掲載する。スマイルシャッターを通じて「笑顔」などのテーマに沿って明るい話題を中心に発行してくという。
筆者も会場に用意された試用機を使い「ハイ、ソニー」の合言葉でモデルの笑顔を撮影してみたが、カメラ本体のディスプレーで画像を確認してみると、どれもちょうど良いタイミングで活き活きとした笑顔で撮れているのにはびっくりした。人の笑顔を写真で撮影するケースをよく考えてみれば、笑顔のまま停止してもらって撮影することが多く、どうしても作り笑いのようになりがちである。本文で渡辺氏がコメントしたように、スマイルシャッターを使えば、今まで見たことのない自分の笑顔や美しさを発見できるのかもしれない。