VIA製のMini-ITXフォームファクタ対応マザーボードでは最速モデルとなるCPUにクロック周波数1.8GHzのC7をオンボード搭載する「VIA EPIA SN18000G」の販売がアークと高速電脳で始まった。
今回登場した「VIA EPIA SN18000G」の特徴は、なんといってもオンボード搭載されたCPU。同社のMini-ITXマザー「EPIA」シリーズでは今までクロック周波数1.5GHzのモデルが最高クロックだったが、今回のモデルでは2GHまであと200MHzに迫る1.8GHzとなっている。
採用チップセットは8月に発売された同社製microATX対応マザーボード「MM3500」で初搭載となった“CN896”。DirectX 9.0に対応した“Chrome9 HC”によるVGA機能を統合し、Windows Vistaのロゴも取得したチップセットだ。ただ、正規代理店であるLINPO JAPANによると「今回入荷された製品は先行サンプル版でWindows Vista使用時にサウンドのドライバがインストールできない」とのこと。今後、BIOSのアップデートで対応予定となっているという。なおWindows XPの動作においては、今のところ不具合は確認されていないようだ。
その他、主なスペックはSouth bridgeが“VT8251”。拡張スロットがPCI Express x16×1、Mini PCI×1で、メモリはDDR2 DIMM×2(DDR2-667/533/400、4GBまで)。オンボードインターフェイスには“CN896”統合のVGA機能や8chサウンド(VIA/VT1708A)、ギガビットイーサネット(VIA/VT6130)、100/10Base-TXイーサネット(VIA/VT6103L)、Serial ATA II×4、IDE×1などを搭載する。
量産出荷前のサンプルモデルとはいえ、C7でクロック周波数1.8GHzを実現したモデルが登場したというのは注目といえるだろう。今回のモデルは流通量も少なく、量産版の本格出荷は11月ということなので少しでも早く手に入れたいユーザーは急いだほうがよいだろう。価格は高速電脳で3万8800円、アークで3万8980円となっている。