キヤノン(株)とキヤノンマーケティングジャパン(株)は24日、フラットベッドスキャナー“CanoScan”(キャノスキャン)の新製品として『CanoScan 8800F』と『CanoScan LiDE 90』の2製品を今月30日に発売すると発表した。価格はいずれもオープンプライス。予想実売価格はCanoScan 8800Fが2万6000円前後、CanoScan LiDE 90が1万円前後。
CanoScan 8800F
CanoScan LiDE 90
CanoScan 8800Fは、2006年8月に発表された『CanoScan 8600F』(関連記事)の後継機種で、反射原稿/透過原稿の両方に対応するCCDタイプの最上位モデル。光源として従来の蛍光管ランプに代えて高輝度白色LEDを採用したのが特徴だ。これにより、蛍光管ランプで必要だった約30秒間のウォームアップが不要となり、スキャン開始までの時間を大幅に短縮したという。また、蛍光管ランプはスキャン後約10分間点灯したままだったが、白色LEDはすぐに待機モードに移行できるため、消費電力の低減も実現したという。
そのほかの改良点としては、従来機種より消費電力が少ないACアダプターを採用し、待機時消費電力を5Wから1.5Wに低減。また、センサーからの読み出し方法を改良することにより、300dpi/600dpiでの読み取り時のスキャン速度を改善(そのほかの解像度での読み取り速度は従来と同様)。600dpi(A4カラー)では3.6秒から1.7秒、300dpi(A4カラー)では3.6秒から1.0秒に高速化している。さらに、約17％(20mm)の薄型化やスキャン画質の向上も図られている。
光学解像度は最高4800×9600dpi。ソフトウェア補間により最高1万9200dpiでのスキャンが行なえる。読み取り階調は入力がRGB各色16bit、出力はRGB各色16bitまたはRGB各色8bit。4800dpiでの読み取り速度は1ラインあたり12.1ミリ秒。本体サイズは幅272×奥行き479×高さ100mm、重量は約4.2kg。
CanoScan LiDE 90は、2006年8月発表の『CanoScan LiDE 70』(関連記事)の後継機種で、反射原稿のみに対応するCISモデル。CanoScanシリーズでは最も低価格なモデルとなる。CanoScan 8800Fと同様、センサーからの読み出し方法の改良によりA4カラー・300dpiのスキャン速度を4.5秒から2.7秒に高速化した(CanoScan LiDE 90は600dpiには非対応)。
光学解像度は最高2400×4800dpi。ソフトウェア補間により最大1万9200dpiでのスキャンが行なえる。読み取り階調は入力がRGB各色16bit、出力はRGB各色16bitまたはRGB各色8bit。2400dpiでの読み取り速度は1ラインあたり18.9ミリ秒。本体サイズは幅250×奥行き364×高さ40mm、重量は約1.6kg。
