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「GoogleのようなWebサイト評価システム」 サイボウズ・ラボが新サービスを開始

2007年08月08日 21時28分更新

文● アスキービジネス編集部

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サイボウズの研究開発子会社であるサイボウズ・ラボは、8月8日、アクセスログ共有するインターネットサービス「Pathtraq」(パストラック)を開始した。同社によれば「Webサイトの評価を自動化する」という。


アクセスログを自動で共有、サイト比較や直近の閲覧サイトも


Pathtraqのトップ画面(画面左)。右上にURLを入力して特定のURLのアクセスログも閲覧できる(画面右)。

 「Pathtraq」(パストラック)は、個人がWebサイトにアクセスした際のアクセスログをインターネット上で共有するサービス。専用のプラグインをWebブラウザにあらかじめインストールしたユーザーの閲覧状況を集計し、Pathraqのサービスサイトに公開する仕組みだ。

 Pathraqのサイトでは、閲覧件数によるアクセスランキングを表示するほか、アクセス解析を行ないたいサイトのURLを直接入力して情報を得る。この機能では、アクセス数だけでなく、直前にアクセスしたページや、直後に移動したページも確認可能で、2つのWebサイトのURLを入力してアクセス数を比較することもできる。情報はほぼリアルタイムに更新され、「瞬間」(6時間以内)や24時間以内といったランキングの表示も可能だ。

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サイボウズ・ラボ代表取締役社長の畑 慎也氏

 サイボウズ・ラボ代表取締役社長の畑 慎也氏は、「現在のWeb2.0の風景はGoogle以前のインターネットに似ている」とした上で、Webサイトの評価を推し量る手法としてのソーシャルブックマークの限界を指摘。「検索エンジンが手動で登録するYahoo!ディレクトリからGoogleサーチに変わっていったように、手動のソーシャルブックマークから自動化を図りたい」と狙いを語った。

Pathtraqの位置づけ(左)とサービスの仕組み(右)

 情報を提供するユーザーがインストールするプラグインは、Internet ExplorerとFirefoxに対応する。同機能のインストールにあたって個人情報などの登録は必要なく、「各ユーザーの行動を追跡することは行なっていない」(同社)という。利用は閲覧、情報提供ともに無償だが、今後は情報提供者と他のユーザーとで閲覧可能な情報に差をつけることも検討している。

 ビジネスモデルは現在のところ未定だが、「グループ内には調査会社もあるので、将来的には調査データの販売なども考えられる」(サイボウズ代表取締役社長の青野慶久氏)。同社では今後1カ月間で1万人程度のユーザー獲得を目指す。

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