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メディアラグ、音楽配信サービス“G-SOUND”をトヨタの新車載情報システム向けに提供

2007年04月23日 19時28分更新

文● 編集部

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メディアラグ(株)は23日、今月10日に発表されたトヨタ自動車(株)の“テレマティクスサービス”である“G-BOOK mX”(ジーブック エムエックス)において、音楽配信サービス“G-SOUND”(ジーサウンド)を5月1日に配信開始すると発表した。同社では、トヨタのテレマティクスサービス“G-BOOK ALPHA”(ジーブック アルファ)向けに2005年5月から“G-SOUND”を提供しているが、今回新たに“G-BOOK mX”にも楽曲提供を開始する。

G-SOUNDの操作画面

G-SOUNDの操作画面

“テレマティクスサービス”とは、カーナビゲーションシステムなどを通じて提供される“自動車向け情報提供サービス”のこと。“G-BOOK mX”は、カーナビゲーション機能をはじめ、オペレーターへの接続サービス、事故発生時における緊急通報サービス“ヘルプネット”などを提供する総合的な車載情報サービスである。ユーザー自身の携帯電話機を利用してネットワークと接続する“G-BOOK mX”と、専用の通信モジュールを利用する“G-BOOK mX Pro”があり、利用には同サービスに対応したカーナビゲーションシステムが必要となる(G-BOOK mX Proの場合、別途通信機が必要)。

G-SOUNDでは、レコード会社/音楽出版社と許諾契約を結び、楽曲を提供している。G-BOOK mX向けサービスで提供される楽曲数は、24社(23日時点)の歌謡曲やJ-POP、クラシックなど1727曲で、G-BOOK ALHPA向けの1115曲(別途楽曲データをインストールすれば387曲が追加可能)よりも増加している。楽曲データの追加に関しては、同社では未定としている。

楽曲データは暗号化された状態でカーナビゲーションシステムのHDDにあらかじめ収録されており、ネットワーク経由でライセンスキーを取得することで復号し、楽曲を聴取できる仕組み。ライセンスキーは“試聴用”と“購入用”の2種類があり、試聴用は無料で取得できるが、1曲につき30秒以内、聴取は3回までという制限がある。購入用は有償(価格は1曲100円から、楽曲によって異なる)となっており、一度ライセンスキーを取得すれば何回でも聴取できる。G-BOOK ALPHA向けのG-SOUNDでは聴取できる期間に制限のある楽曲もあったが、G-BOOK mX向けのG-SOUNDでは制限はないとしている。なお1727曲のうち147曲については無料聴取可能となっている。

また、楽曲には1曲ごとに聴取するものと、複数の楽曲をまとめた“カプセル”(いわゆるコンピレーションアルバム)がある。G-BOOK mX向けのG-SOUNDでは、従来の“歌手別”、“TVアニメの番組別”といったカプセルに加え、ポップスやボサノバ、クラシック、ヒーリングミュージック、ジャズ、フュージョンなどの9ジャンルの中から、“街”、“時”、“心”、“舞”、“風”という5つのテーマに沿った楽曲を選択した“コンセプト・カプセル”が新たに用意された。1つのカプセルに入っている曲数や価格はカプセルによって異なるが、コンセプト・カプセルは10曲入りのカプセルで500円からの設定になっている。

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