ソニー(株)は5日、120Hz(毎秒120フレーム)のハイフレームレート表示に対応した0.61インチフルハイビジョン“SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)”パネルを同日付けで開発したと発表した。
同デバイスは、2005年9月に発表した、応答速度が2.5ミリ秒の反射型液晶ディスプレーデバイス“SXRD”を改良したもの。改良点は、映像信号線間の干渉を低減させる回路を新規に設計し、電圧の安定性を向上させて画像のノイズを減少させている。このほか、液晶駆動速度を2倍の240Hzに向上させ、シリコン駆動基板を新規に開発することで、120Hzのハイフレームレート表示に対応したという。
そのほかの特徴として、不要な反射光の発生を抑えるべく最適化を行ない、光源スペクトルに依存しないデバイスを実現した。これにより、LEDやレーザーなどの各種光源に対応できるという。このほか、デバイスの温度をモニタリングできる温度検出回路をシリコン駆動基板内に作成して、リアルタイムでシリコン駆動素子の温度を外部から直接測定可能になった。
今後同社では、家庭用プロジェクションテレビやビデオプロジェクターなどにSXRDを搭載する予定。
0.61インチハイフレームレート SXRDの主な仕様 | |
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表示サイズ | 対角1.54cm |
画素数 | 1920×1080V画素 |
反射率 | 74% |
コントラスト | 5000:1 |
画素ピッチ | 7μm |
画素間スペース | 0.35μm |
応答速度 | 2.5ミリ秒 |
駆動素子 | 0.35μm MOS プロセス |