普段からの持ち歩きカメラにもマッチ
防水・防塵デジタルカメラというと、どうしてもヘビーデューティーな工事現場向けのゴツイ製品を連想しがちだが、スリムに仕上がったW30のボディーは普通のコンパクト機と比べても遜色のないデザインだ。また、コンパクト機の多くが左にレンズが寄ったレイアウトを採用し、特に屈曲光学系を採用するモデルではボディーの左端ぎりぎりにレンズが配置されているものが多いが、本機は中央にレンズがあるため両手で持っても構えやすく、手の指が写り込むことは少ない。この“両手でしっかりと持てる”特徴は、波や流れのある水中撮影などでも大いに有効だろう。スイッチ類は特に大きなサイズではないため、スキーやダイビング用のグローブなどをしたままではやや操作しづらいが、本格的な水中写真用でなくとも、ちょっとした海や川のレジャーに持ち出して、水に入って遊びながらも撮影できるという一般的な用途と考えれば、やむを得ないところだろう。
画質に関しては、屈曲光学系採用のコンパクトカメラとしては標準的なところで、高コントラストなシーンでエッジの着色がやや見られた。シャープネス処理や彩度強調は強めでメリハリの効いた鮮やかな画像となっており、若干不自然な色味に写るケースもあるが、日常的に携帯可能なコンパクト機としては十分な画質だろう。
コンシューマーユースの防水・防塵デジタルカメラは、最近各社からいくつかのモデルが発売されている。普段からの持ち歩きから、そのまま海や川、雨天などの環境にも気兼ねせずに持って行けるのはありがたい。さらに言えば、普段からの持ち歩きでも砂やホコリの浸入を気にせず、汚れても水洗いできるのは大きな魅力だ。耐水深度がアップしたことや高感度撮影などの新機能ももちろん、さらに小型・軽量化を進めたメーカーの姿勢には好感が持てる。
オプティオ W30の主なスペック | |
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製品名 | オプティオ W30 |
撮像素子 | 1/2.5インチ有効710万(総741万)画素CCD |
レンズ | 光学3倍ズーム、f=6.3~18.9mm(35mmフィルムカメラ換算時:38~114mm)、F3.3~4 |
静止画撮影 | 最大3072×2304ドット |
ISO感度 | オート、ISO 64/100/200/400/800/1600/3200 |
動画撮影 | 640×480ドット、15/30fps、MotionJPEG圧縮QuickTime形式 |
液晶ディスプレー | 2.5インチTFT、約11万5000画素 |
記録メディア | 内蔵約21.9MBフラッシュメモリー&SDカード(SDHC対応) |
インターフェース | USB、AV出力、DC入力 |
電源 | 専用リチウムイオン充電池(D-LI63) |
撮影可能枚数 | 静止画:約210枚、動画:約80分 |
本体サイズ | 107.5(W)×23.5(D)×54(H)mm |
重さ | 140g(本体のみ)/160g(装備重量) |