大画面液晶はやはり便利
W52Tをアレコレ試用してみて感じたのは、やはり「大きい画面って見やすいナァ」ということだ(当たり前の感想で申し訳ない)。当たり前とはいえ、見やすさは重要。特にワンセグを視聴するときは、横全画面表示にすると目にも優しく、長時間視聴しても疲れにくい。その見やすさを写真でお伝えする。
W52Tでのワンセグ視聴は、携帯電話の画面で見るという窮屈さがまったくない。それが3インチという大画面の威力なのだ。
また、PCサイトビューアーの一覧性は驚くほど高く、大画面と高解像度の意義を、つくづく実感されられた。
大画面は便利だが、残念な点も
このように、大画面を楽しむという点では文句のないW52Tだが、残念な点もいくつかある。
まず、ワンセグ視聴中では、録画操作や割り込み処理に弱い。録画用ボタンが本体に付いていないので、いちいちメニューを開いて録画操作をする必要がある。また、予約録画やタイムシフトに対応せず、視聴中や録画中に電話が着信するとワンセグが強制的に終了してしまうのだ。
また、ワンセグとPCサイトビューアーの間をスムーズに行き来できない点も不満だ。例えばワンセグを見ていて気になった話題をネットで調べたいとする。ワンセグを中断してBGMモードにし、PCサイトビューアーを起動すると、ワンセグが強制的に終了してしまう。再びワンセグを視聴するには起動しなおさなくてはならない。
タスク切替機能との相性も気になる。W52Tをはじめ、au春モデルの多くは、ワンセグやメールなどを一時的に中断してほかの作業をしたあと、待受画面から中断時の画面に戻れる便利な“タスク切替機能”を搭載している。W52Tのワンセグでこの機能を使い、中断時の画面に戻ると、中断直前の画面が横向きであったとしても、必ず縦向きに戻ってしまう。横表示を多用するハズのワンセグにとって、これはかなりのストレスだ。なお、PCサイトビューアーはそもそもタスク切替機能に未対応だが、起動直後に“前回表示画面”を選択することで前回の続きが読めるので心配ない。
W52Tのような大画面の機種は、ワンセグやPCサイトビューアー目当ての購入予備軍が多いハズ。細部への徹底したこだわりが欲しかった、というのが率直なところだ。
ともあれ、大画面/高解像度/ワンセグ/大容量メモリー/Bluetooth/AF付き有効324万画素カメラと機能満載で、さらにモバイルSuciaにまで対応する機種は、現時点ではW52Tだけ。前述のような細かい使い勝手さえ気にならなければ、他に選択の余地はない。
W52Tの主なスペック | |
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製品名 | W52T |
ディスプレー | メイン:3インチTFT液晶パネル(480×800ドット、26万色表示) サブ:― |
カメラ | AF、手ぶれ軽減機構付き有効324万画素CMOSセンサー |
データフォルダー容量 | データ:約1GB |
外部メモリー | microSDカード(最大2GB) |
連続通話時間 | 約220分 |
連続待受時間 | 約290時間 |
ワンセグ連続視聴時間 | 約220分(DBEX ON時)/約225分(DBEX OFF時) |
本体サイズ/重量 | 幅約51×奥行き22(最厚部23)×高さ111mm/約152g |
本体カラー | Black、Purple、Copper |