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【レビュー】インターネットとの融合がさらに進んだ新時代の文書作成ソフト

一太郎2007

2007年02月28日 19時30分更新

文● 木下由美

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20代目の“ATOK”が、ユーザーの凡ミスもカバー!?

一太郎シリーズに付属する日本語IME“ATOK”も、“バージョン20”に相当する『ATOK 2007』となり、変換精度がさらに向上して、ますます手放せない日本語入力システムとなった。

合間にメールをチェックしたり、自分のブログを更新ながら……といった具合にマルチタスクで作業をしていると、友人に宛てたメールで使う“くだけた表現”を、ついうっかりビジネス文書の中でも使ってしまったりすることはままある。また、自分用のメモなら笑って許されるような同音異義語の変換ミスも、取引先へのメールやビジネス文書では信用を落とす結果になりかねない。一太郎2007とATOK 2007の“校正支援モード”は、強制(自動)的に誤変換を正すのではなく、入力者に誤りの個所を提示して注意を喚起するので、うっかりミスを繰り返さないことにつながるはずだ。

また、ATOK 2006から“きょう”“きのう”“ことし”など、日付に関する入力から対応する年月日が変換できるようになったが、ATOK 2007ではこれがパワーアップし、さまざまな日付変換ができるようになった。例えば、時折、日付と曜日が一致しない文書を見かけることがある。会議の招集文などで、前回の文書を流用して日付だけを直して曜日を直し忘れたり、カレンダーを目視して確認したつもりが、うっかり先月のカレンダーを見ていて曜日が間違っていたなど、たいていの場合、原因は入力者のうっかりミスだ。そんな場面でも“日付入力パレット”を利用すれば、手軽な操作で日付や曜日、現在時間を正しく入力することができる。手間が減ると同時にユーザー要因のトラブルが減るということは、喜ばしいことである。

“日付入力パレット”

手軽に日付入力ができる“日付入力パレット”でユーザーの凡ミスを回避できる

このほか、“辞書・辞典コンテンツ”も充実し、“駅名変換辞書”や“専門分野の用語”を集めた辞書など、自分が必要な分野の辞書をチョイスすることで、より“自分にあったATOK”にカスタマイズして利用することができるようになり、入力しながら知識の再確認や深掘りができて、同時に入力・変換によるストレスも軽減される。

細かい点では“JIS X 0213:2004”への対応も見逃せない。“森鴎外”の“鴎”の旧字など、いままでパソコンでは変換候補として表示されなかった漢字が利用できるようになったのだ(ただし、JIS X 0213:2004対応はWindows Vista環境のみ)。



このように、新しい時代に合わせて登場した新しい『一太郎2007』と新しい『ATOK 2007』は、痒いところに手が届き、さまざまな新機能が盛り込まれている。多くのユーザーに、この心地よさを体感してほしいものである。

一太郎2007の主なスペック
製品名 一太郎2007
OS Windows Vista/XP/2000(SP4以上)
HDD 170MB以上(最小)/335MB以上(標準)/410MB以上(すべて、ATOK 2007のセットアップには別途150MB以上が必要)
価格 2万円(製品版、税別)、9800円(特別優待版、税別)、など

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