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アスキー的パソコン大解剖 第37回

ゲーム実況に必要なオススメ配信機材 画面を表示するキャプチャーデバイスの選び方 (1/4)

2018年07月28日 17時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトラショータ

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 PCの性能が高くなり、手軽にゲーム配信ができるようになってきたため、最近はゲーム実況・配信に挑戦してみたいという人が増えてきている。一番手軽な配信方法は1台のPCでゲームも配信も行なうというもので、PCゲームの配信ではこの方法がメジャーだろう。配信ソフトを用意すればすぐに配信できる手軽さは魅力だが、ゲームにプラスして配信ぶんの負荷がCPUにかかってくるため、ゲームの重さとPCスペックによっては配信が上手くいかないことがあるのが欠点だ。配信画質を下げるという解決方法があるものの、見る側のことを考えればあまり望ましいとはいえない。また、PC単体ではゲーム機など外部機器の映像配信も不可能だ。

PCゲームの画面はそのまま配信ソフトへと取り込まれ、配信される。そのため、1台のPC内ですべて完結する。

 そこで登場するのが、HDMIキャプチャーを使った配信。配信用のPCとゲーム用PC(ゲーム機)が必要となるものの、それぞれ独立して動作するため、いくらゲームの負荷が高くなっても配信用のPCには影響がない。その逆に、高画質配信を行なってもゲーム用PCはゲームの処理に集中できるというわけだ。最近はゲーム機自体に配信機能がついているものも多いが、マイクやカメラ映像などを入れようと思うと、このようなキャプチャーが必要となる。

PCゲームの画面はHDMIから出力され、配信用PCのHDMIキャプチャーデバイス経由で配信ソフトへと取り込まれる。そのため、ゲーム用PC(ゲーム機)と配信用PCの2台が必要となる。

必要なキーアイテムはHDMIキャプチャーデバイス

 HDMI出力をそのままPCへと取り込めるHDMIキャプチャーデバイスは数多くあり、安いものでは数千円から購入できる。ただし、取り込める解像度やフレームレートが大きく違い、とくに低価格なものはフルHDで30fpsまでというものが多い。また、60fps対応と書いてあっても、よく説明を読むと入力は60fpsに対応しているものの、実際にキャプチャーできるのは30fpsという製品もあるので注意したい。

 もうひとつ注意したいのは、ハードウェアエンコード方式とソフトウェアエンコード方式があること。ハードウェアエンコード方式は価格が高めだがPCへの負荷が少なめで、スペックのやや低いPCでも使えるのがメリットだ。ただし、PCへ取り込む前に映像処理が入るため、遅延は大きくなる。

 これに対してソフトウェアエンコード方式は、キャプチャーした映像がそのままPCへと取り込まれるため、遅延が少ないというメリットがある。また、映像処理が少ないため価格も安めだ。ただし、圧縮されていない分データ量が膨大になるためPCへの負荷が大きく、高いスペックが要求される。

 なお、キャプチャーデバイスとPCの接続方式は、PCI Express(拡張カードタイプ)とUSB(外付けタイプ)の2通りある。ノートPCで使うならUSB接続の外付けタイプしかないが、デスクトップPCならどちらも利用可能だ。ちなみに、性能的にPCI Express接続の方が高性能なものが多いこと、配信の高い負荷に耐えやすいことから、ノートPCよりもデスクトップPCのほうが配信に向いたPCといえる。

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