ASCII倶楽部

このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 次へ

アスキー的パソコン大解剖 第27回

低予算パソコン自作におすすめAMD第8世代APU「Ryzen G」性能検証 (1/8)

2018年03月17日 17時00分更新

文● 加藤 勝明 編集●北村/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 AMDのGPU統合型CPU、いわゆる「APU」はインテル製CPUに比べグラフィック描画性能が高いという点を武器にしてきた。だがこれまでのAPUはCPUのアーキテクチャーが古く、今どきのアプリケーションにとってはパフォーマンスが不足気味であったことも確か。

 そこでAMDが新たに投入したのが“Zen+Vega”という同社の最新アーキテクチャーを組み合わせた第8世代APU「Ryzen G」シリーズだ。2017年の自作シーンを大きく変えたRyzenと、AMD最新のVegaを組み合わせたことで、ビデオカードなしでもそこそこの性能が出るPCが組めるようになるのだ。

Ryzen Gシリーズのパッケージをよく見ると、上部にVegaのロゴが入っているのがわかる

 今回市場に投入されたのは「Ryzen 3 2200G」および「Ryzen 5 2400G」の2モデル。実売価格はそれぞれ1万3千円強&2万1千円弱となっている。北米での価格を考えるとRyzen 3の方がやや割高な設定だが、それを考えても割安感のある価格設定といえるだろう。

 今回はRyzen Gはどういう製品なのか、どういうパフォーマンスなのかを詳細に検証してみることにしよう。

Ryzen 5 2400G。表面の刻印がなければ、既存のRyzen 1000シリーズと見分けることは難しい。ソケットも既存のSocket AM4を採用している

Ryzen Gシリーズには標準でWraith Stealthクーラーが付属する。TDPが低いのでこれでも十分冷えるのだ

プロセッサー比較表
  Ryzen 5 2400G Ryzen 5 1400 Ryzen 3 2200G Ryzen 3 1300X A12-9800E
CPUアーキテクチャー Zen Zen Zen Zen Excavator
コア/スレッド数 4 / 8 4 / 8 4 / 4 4 / 4 4 / 4
ベースクロック
(ブースト時最大)
3.6GHz
(3.9GHz)
3.2GHz
(3.4GHz)
3.5GHz
(3.7GHz)
3.5GHz
(3.7GHz)
3.1GHz
(3.8GHz)
L3キャッシュ 4MB 8MB 4MB 8MB  
搭載GPU Vega 11 - Vega 8 - Radeon R7
CU数 11基 - 8基 - 8基
SP数 704基 - 512基 - 512基
GPUクロック(最大) 1250MHz - 1100MHz - 900MHz
対応メモリー DDR4-2933 DDR4-2666 DDR4-2933 DDR4-2666 DDR4-2400
外部GPU接続 PCI-E Gen3 x8 PCI-E Gen3 x16 PCI-E Gen3 x8 PCI-E Gen3 x16 PCI-E Gen3 x8
TDP 65W 65W 65W 65W 35W

前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週間ランキングTOP5

ASCII倶楽部会員によく見られてる記事はコレだ!

ASCII倶楽部の新着記事

会員専用動画の紹介も!