ただライブ配信をするだけで珍しがる時代から、同様のサービスが多く生まれた2016年頃からは、独自の「機能性」と「賑わい」を作り出したサービスへ配信者と視聴者が集まっています。
しかし、最近は「機能性」と「賑わい」の充実だけではライブ配信という仕組みに魅力を感じてきた配信者たちをサービスに引き留め、ライブ配信をし続けてもらうためのモチベーションを維持させ続けることが難しくなりました。よって、これら2つの要素のほか、いま、さらに求められているのが「マネタイズ」手段です。
ライブ配信におけるマネタイズの手段はこれまでの月額課金や都度課金という仕組みより、「投げ銭」というライトな形で、配信者が視聴者から支援を受けることができる仕組みが主流です。しかし、このマネタイズ手段、サービスによって細かいところで形態はさまざま。第54回記事に引き続き、どのような形のマネタイズ手段が提供されているのかを見ていきます。
配信者がマネタイズをする手段の種類
ニコニコ生放送の場合、ユーザーチャンネルを持つ一部の配信者(生主)であれば月額課金などの継続的な課金の仕組みがあります。同様に、FRESH!もチャンネルを開設後に課金機能の有効化を申請することができますが、こちらもやはり申請審査が必要。これらの仕組みは誰でも利用できるものではなく、個人利用ではハードルが高いです。
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