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次元の壁を超えるVR特集 in ASCII倶楽部第4回

アダルトゲームブランド「イリュージョン」の生の声

「VRの普及にはエロが必要」VR専用アダルトゲーム「VRカノジョ」開発者が語る【アダルトご注意】

2016年10月16日 21時00分更新

文● イリュージョン 大鶴尚之

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 ASCII倶楽部では、毎日さまざまな“濃い”内容の連載記事が更新中。なかでも群を抜いて人気なのがVRアダルト最前線。そう、VRと相性の良すぎる“アダルト”なコンテンツ。

 VRアダルト最前線の連載で幾度となく取り扱っているメーカーがイリュージョンだ。

 イリュージョンといえば「VR専用アダルトゲーム『VRカノジョ』爆誕!最新デモを10月18日のニコ生にて解禁」で超話題になっている。

 今回、特別にイリュージョンの中の人・大鶴 尚之さんにアダルトVRにかける思いについて寄稿いただけた。



編集部から:この記事には、アダルト向けコンテンツの紹介が含まれています。不快と感じる方の閲覧は推奨しておりません。



 ASCII倶楽部をご覧になっているみなさまこんばんは。イリュージョンの大鶴です。今回、VR特集を行なうとのことで、原稿を書かせていただきました。アダルトゲームブランド イリュージョンとして、「アダルトコンテンツがVR市場に与える影響」「制作秘話」「国内外からの反響」などを中心にまとめさせていただきます。

認知度を上げる役割が「アダルト」にある

 まずは「アダルトコンテンツがVR市場に与える影響」から取り上げていきましょう。
 ビデオテープの時代もそうでしたが、市場をアダルトがけん引してきた部分は少なからずあると思います。VRも同じように、まず広く認識してもらうための要素としてアダルトが担う部分は多いでしょう。もちろん、アダルトだけでは健全な発展は無しえないのも事実ですので、そこから広く一般のコンテンツが登場することが重要となります。

 アダルト市場を見ると、最近ではコンテンツ連動のオナホールや、乳首を刺激するデバイスなど、多くの器具が登場してきています。単に動くだけでなくアダルトビデオや、ゲームなどの画面とデジタル連動するものが登場し、より多彩なアダルト体験を可能にしています。

 今後はアダルトVRが加速することによって、アダルト市場に与える影響も大きく変わっていくでしょう。

 たとえば、VRは基本、顔を覆われたヘッドマウントディスプレー(HMD)を装着して楽しみます。その為、視界が奪われてしまう欠点が存在します。ARなどの技術でカメラを使用して外部を見ることも可能でしょうが、どれだけ使いやすいアダルトグッズが登場するかも課題となると思います。 おそらく求めるものは全自動マシーンでしょう。装着、行為、脱着まで全自動なオナホマシーンなどが登場したら、アダルトVRとの相乗効果でとてつもない経済効果を生み出すことになるでしょう。

 弊社もHMDを使用したVR対応コンテンツを複数開発してきましたが「視界が奪われる」「両手がふさがってしまう」問題の解決は大きな課題であると認識しています。

 以前、セクシー女優さんを3DスキャンしてVR内で登場させたら凄いんじゃないか?!いうことで、実際に有名なセクシー女優さん数名を3Dスキャンしたことがあります。まだOculus「Rift」はDK1の時代でVRの認識も広がっていなかったので、3Dスキャンをお願いした女優さんに最初はスマホ用のゲームの依頼だと勘違いされていました

 今はセクシー女優が出演する360度動画が多く登場してきたので、確実にアダルトビデオの市場にVRが入ってきていることが分かります。今後もアダルトとVRが化学反応を起こすことによって市場に大きく影響を与えていくでしょう。

VRを体験し“感動”が“確信”へと変わった

 次に、先日発売されたばかりの話題のHMDに合わせ、私たちイリュージョンとVRとの出会いをお話しましょう。

 初めてOculusと出会ったのが2013年、DK1(Development Kit1 開発者用)を手に入れた時です。その当時はまだHMD型のVR機器というものがお手ごろな価格では手に入らない時代にも関わらず、DK1が3万円ほどの値段で登場することにはとても驚きました。

 購入当初は実物が手元に届くまでは、事前に騒がれているほど凄いものではないだろうな、と半信半疑な状態で待っていた記憶があります。よくある目の前に大画面が広がるHMDとして少し優れたものなんだろう、というのが購入した時の本音でした。

 しかし、その思いは良い意味で裏切られます。DK1を手にして同梱されていたコンテンツを体験したときは、今までにない激震が起りました。

「これは!すごい!」

 私の第一声は家でひとり、HMDを付けた状態で響きました。

 そのあと、当時既にUnity3Dエンジンで作っていた女の子キャラ「ゆなちゃん」をDK1で見ると、感動は確信にかわりました。

「これはVRで作らないといけない。これからの女の子3Dコンテンツは、VRだ!!!」

 全裸で絶叫をする光景は、いま考えるといただけないものだったと思いますが、それぐらいの感動がありました。

 VR対応コンテンツの作成はUnityを使用することで、コストをあまりかけずに作ることが出来ました。元々弊社は、3Dアダルトゲームを開発していたおかげで、3Dに関してのノウハウとデータは十分にありましたので、あとはHMD、当時はOculus RIft DK1で動かすようにすることだけでした。その点も、Unityのおかげで難なくクリアすることが出来ました。さまざまな場面でUnityにはとても感謝しております。女の子キャラをプロジェクトに入れて作成。あとはHMDで見るだけで同じ空間にいる感動を味わえます。

 DK1の時代は、必要とするPCスペックが低かったので動作環境などを気にすることなく製作できていたのですが、DK2、そしてCV1と進化する過程でVRで表現クオリティーがアップし、それに応じてPCのスペックも上がっていきました。この推移とともに、開発用のPCのスペックを上げないといけなかったのは大変つらかったです。しかし、その恩恵として、PCのパワーを活かしたさまざまなコンテンツを作ることが出来ることは、よりVRコンテンツの可能性の為にも必要だったと言えます。

 弊社では「Sexyビーチ プレミアムリゾート」「セクロスフィア」「ハニーセレクト」と、それぞれVRパッチという形で、VR対応を行なってきました。これは開発にかけるコストが高いことと、Oculusを始め、まだVRに関しての展望が見え切らないことが原因でした。

 しかし今回、いよいよ満を持してVR専用アダルトコンテンツ「VRカノジョ」を10月13日に弊社Webサイトで製作発表をすることができ、いよいよアダルトゲームもVRの時代に突入させるために動き始めることができました。DK1を手に入れてから3年強の年月を必要としましたが、アダルトVRの未来に向けて動き始められたことは大変喜んでいます。



アダルトVRに限らず、VRの普及には“3D酔い”への対策は必須

 VRが普及するためにはアダルトVRに限らず、VR全体に言えることですが、3D酔いを極力無くすことが第一です。この3D酔いの解決方法としては、フレームレート(FPS)を高い状態で維持することがまず挙げられます。

 これにはコンテンツの負荷を減らす必要があり、たとえばリアルタイムで揺れる影を使わないとか、きれいなエフェクト効果を使わないなど、いくつかあります。しかし、負荷を減らすことはコンテンツの表現に制限をかけることにも繋がるため、高いクオリティーを維持することが難しくなってしまいます。

 ただ、高いビジュアルクオリティーを維持していても、3D酔いが発生しやすいVRコンテンツは、体験そのものが耐えられないという結果になり得るため、多少のビジュアルを削ってでもフレームレートを上げる作業は必要となります。

 もっとも簡単な手段はプレイヤーが移動をしない、させない作り方をすることです。これにはコンテンツ内容に制限がかかりますので、限られた企画でしか使えない欠点もあります。

 次に、距離感。基本的にアダルトVRは、女の子が登場します。時には照れたり、時には怒ったり、そして裸になったりと変化しますが、その際にユーザーとの距離感が合っていないと残念な結果を招くことがあります。

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