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【レビュー】Beatsの定番ヘッドホンが刷新! ロスレス再生に対応「Beats Solo 4」を聴く

2024年04月30日 23時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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3.5mmケーブルによる有線リスニング時にはヘッドホンの電源をオフにしたまま使えます

音質と機能:Solo 3から進化したポイント

 Solo 4が、Solo 3からアップグレードされたポイントを整理します。

 ヘッドホンにとってサウンドの心臓部であるドライバーを改良しています。Solo 4には40mm口径の振動板を採用するダイナミック型ドライバーがあります。内部アコースティック構造の再設計により周波数レスポンスを高めたことで、様々な音源をより忠実に再現できるヘッドホンになりました。

 ケーブルによる有線オーディオリスニングも強化しました。パッケージに付属するUSB-Cケーブル、または3.5mmオーディオケーブルによる有線リスニングの際にロスレスオーディオ再生が楽しめます。

 Solo 4には、Beatsが独自に設計した最新のプラットフォーム(システムICチップ)が載っています。Solo 3はアップルが設計したApple W1チップをプラットフォームにしていました。ゆえに、iPhoneやiPad、MacなどAppleデバイス間での設定や切り替えはスムーズなのですが、Androidスマホではマニュアルのペアリングが必要だったり、使える機能が限られました。

 Solo 4が搭載するBeats独自のプラットフォームはAndroid OSとの高い互換性も意識して設計されています。例えば自動ペアリングや、Solo 4が手もとに見つからない時にスマホから「探す」機能などがAppleとAndroidの両方のデバイスでシンプルに使えます。

左がiOS、右がAndroid OSのスマホにSolo 4をペアリングした際の設定画面。基本的には同じ機能が使えます

 Solo 4は、iPhoneによる空間オーディオやダイナミックヘッドトラッキングにも対応しました。

 iPhoneの設定メニューに並ぶ「パーソナライズされた空間オーディオ」では、iPhoneのインナーカメラを使ってユーザーの顔画像を撮影して、空間オーディオ再生の聴こえ方を最適化したパーソナルプロファイルを作成します。アップルのAirPodsシリーズのほかに、この機能が使える数少ないヘッドホンの中にBeatsのSolo 4が仲間入りを果たしました。Appleのダイナミックヘッドトラキングも同様に対応ヘッドホンが限られています。

 内蔵バッテリーのスタミナが25%改善したSolo 4は、フル充電から50時間以上の連続再生が楽しめます。パッケージに付属する3.5mmヘッドホンケーブルを使えば、Solo 4のバッテリーが完全になくなっても有線リスニングに切り替えて使い続けられます。

 ヘッドホンに内蔵するビームフォーミングマイクはS/N性能を改善。クリアな通話音声をピックアップします。さらにBeatsは色々なノイズがある環境で7000時間を超える機械学習を重ねて、独自の消音アルゴリズムをつくりました。家族にSolo 4を装着してもらって音声通話の品質を確かめたところ、通話時にはSolo 4のマイクが話者の背景ノイズを消し、ユーザーの声を選り分けながら聞きやすく整えてくれます。カフェや商業施設など、ざわざわとした場所でも声が喧噪に紛れてにじむことがありません。ビジネスのオンラインミーティングなどにもSolo 4が実力を発揮してくれそうです。

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