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加齢に伴う脂質代謝変容を解明する「アトラス」を構築=理研など

2024年04月16日 06時46分更新

文● MIT Technology Review Japan

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理化学研究所、東京農工大学、慶應義塾大学の共同研究チームは、加齢に伴って起こる多様な脂質代謝の変化をさまざまな臓器、性別の違い、腸内細菌の有無など多角的な観点から捉え、加齢代謝変容とその分子機序の一端を明らかにした。今回得られた基礎的な知見は、ヒトの加齢に伴う脂質代謝変容と疾患リスクとの関連に係る機序の理解につながることが期待される。

理化学研究所、東京農工大学、慶應義塾大学の共同研究チームは、加齢に伴って起こる多様な脂質代謝の変化をさまざまな臓器、性別の違い、腸内細菌の有無など多角的な観点から捉え、加齢代謝変容とその分子機序の一端を明らかにした。今回得られた基礎的な知見は、ヒトの加齢に伴う脂質代謝変容と疾患リスクとの関連に係る機序の理解につながることが期待される。 研究チームは今回、脂質代謝物の構造とその存在量を網羅的に捉える手法である「ノンターゲット リピドミクス技術」を開発し、動物組織に5000種類以上の多様な脂質代謝物が存在することを実証。同手法を異なる生育段階のマウスに適用することで、さまざまな臓器・細胞・血液に含まれる脂質の多様性、および加齢に伴う変化を網羅的に捉えた“地図”とも言える「リピドーム アトラス」を構築した。さらに、同アトラス構築の過程において、性別や腸内細菌の有無によって、加齢とともに特定の臓器において脂質代謝物の量が変動することを見出した。 加齢によって代謝の質や量は変わっていくことが知られているが、脂質代謝物の種類とその存在量は多様であるため、脂質分子を一斉に捉えて加齢変化を網羅的に捉えた研究は、これまでほとんどなかったという。研究論文は、科学雑誌ネイチャー・エイジング(Nature Aging)のオンライン版に2024年4月12日付けで掲載された

(中條)

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