これは現代に蘇ったフライトデッキなのか?
そうしたDi2とガーミンの連携を端的に示すものとして、ギアポジションを表示するグラフィックがあります。これでインナーとアウター、どこにチェーンがかかっているかが一目瞭然。しかし、このグラフィックには何か懐かしい想い出が。
しばらく走って、ああ、これはフライトデッキの末裔なのだなと……。
フライトデッキはかつてシマノが売っていた自社コンポ専用のサイコンです。モノクロ液晶画面には前後ギアのポジションをグラフィックで表示し、現在のギア比と速度からケイデンスを計算するという、前世紀末に開発された製品としては画期的なものでした。
何より便利だったのはSTIレバー内蔵のスイッチで、ハンドルから手を離さず操作できること。これはDi2とガーミンの組み合わせで得られる利点と同じ。
私はとても気に入っていたのですが、何故か知らないうちにディスコンになってしまいました。その理由は詮索しないことにして、いくばくかの時を経て似たような仕組みが現代のテクノロジーで再び可能となった。誠に慶賀の至りであります。
この連載の記事
-
第130回
自動車
ミリ波レーダーで自転車の安全は万全か? -
第128回
自動車
ガーミンのサイコンに私の何が分かるというのか -
第127回
自動車
中華電動コンポはちょっと旧いロードバイクを救う -
第126回
自動車
電動コンポの自転車はバッテリーが切れたらおしまいなのか - この連載の一覧へ