このページの本文へ

OpenAI、仏ル・モンド、西プリサ・メディアと提携し、フランス語・スペイン語のニュースを提供へ

2024年03月14日 11時20分更新

文● 田口和裕

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 OpenAIは3月13日(現地時間)、国際的なニュースメディア「Le Monde」および「Prisa Media」と提携し、フランス語とスペイン語のニュースコンテンツを提供することを発表した。

モデルのトレーニングにも使用

 Le Monde(ル・モンド)はフランスを代表する新聞社、Prisa Media(プリサ・メディア)はスペインを拠点とする大手メディアグループで新聞「El País」、経済紙「Cinco Días」、スポーツ紙「As」、ニュースサイト「El Huffpost」などを傘下に持つ。

 この提携により、今後数ヵ月の間にChatGPTのユーザーは出典を明示した要約と元記事へのリンクを通じて、両社からの関連ニュースコンテンツを閲覧できるようになる。

 

 また、Le MondeとPrisa Mediaのコンテンツは、OpenAIのモデルのトレーニングにも役立てられるという。

 Le MondeのCEO、Louis Dreyfus氏は「創刊80周年を迎えるにあたり、OpenAIとのパートナーシップにより、、Le Mondeの信頼できるコンテンツをより広く、多様な読者に届けることができる」と述べている。

 また、Prisa MediaのチェアマンおよびCEO、Carlos Nuñez氏は「OpenAIと提携することで、Prisa Mediaは読者との新しい関わり方ができるようになる。これは、テクノロジーと人間の専門知識が融合し、読者の体験を豊かにするニュースの未来への確実な一歩です」と語っている。

 記事の無断流用を訴えるニューヨーク・タイムズとの訴訟を抱えるOpenAI、既存マスコミとの共存は実現するのだろうか。

カテゴリートップへ

ピックアップ