◆後席は広々としてシートヒーターもうれしい
後席は広くて文句ナシ。いいなと思ったのは、アームレストを出すとUSB充電コネクターのほか、シートヒーターのボタンがあったこと。たとえばスキー場などで、スキーウェアのまま乗ったりした時に、このシートとシートヒーターはとても良さそう! ちなみに筆者はスキーをしたことはありません。
ラゲッジをチェックしましょう。荷室のフロアは前後2分割式で、荷物の形状に合わせてフロアレベルを調節できます。ここでも汚れに強い素材が使われているのだとか。パワーゲートに対応しているほか、12Vアクセサリーソケットも用意されポータブルバッテリーの充電に便利です。
◆都内と宮城県を往復してわかったメリット・デメリット
こんなアウトドアにピッタリなCX-5 FIELD JOURNEYのディーゼルエンジン仕様で、長距離ドライブとして、都内から宮城県のスポーツランドSUGOまで往復してみました。
オールラウンドタイヤゆえ、ほかのCX-5に比べると少しロードノイズは多め。ですが、オールラウンドタイヤ特有の高周波っぽい音は抑えられているし、無茶なことをしない限り、腰砕けのようなそぶりもしません。
乗り心地はフラットライドのひとこと。もちっとした柔らか乗り味は、シートのデキの良さと相まって、疲労度がとても少ない。何より直進安定性がすこぶる高い上に、クルーズコントロールもキッチリ動いて、長時間ドライブも実に快適そのもの。
燃費だってライバルのハイブリッド車と変わらないリッター19kmを記録するし、しかも軽油だから燃料費が安い! 長距離移動がメインなら、CX-5を選ばれることを強くオススメしたいほど、気に入ってしまいました。
ただ、ナビが……。スポーツランドSUGOへ行くには、東北自動車道 村田ICではなく、菅生パーキングエリアにあるスマートICで降りるのが近道なのですが、村田ICを過ぎて菅生PAについても、純正ナビは「次の仙台南ICで降りて、また東北道に乗って村田ICへ行くように」と頑なに指示する強情ぶり。
さらに困ったのが、夜間におけるインフォテインメントディスプレイの輝度。自動で変わるのですが、デフォルト状態だと煌々と灯って逆に危ないような。もちろん手動で調整はできるのですが、最も暗くしても、他社のデフォルトより明るいように感じました。
高速道路はわかった。なら一般道は? というとトルクたっぷりなので、はっきり言って速い! しかも実にコントローラブルで、気持ちのよい走り。ラフロード仕様だから遅いとかそんなことは皆無です。エンジンの吹け上がりもよく、それでいて振動も少ない。5年前のガソリン車という感じで、ディーゼルだからガラガラと音がして、振動が大きいというのは過去の話なのです。
アウトドア向けというイメージが強いFIELD JOURNEYグレード。ですが、雨などで汚れた服を着たままクルマに乗れそうですし、長距離ドライブで安定感のある走りは、アウトドア愛好家だけではもったいない! 以前、ほかのグレードのCX-5にも乗ったときに確かにイイナと思ったのですが、さらに上を行く良さだったことを申し上げます。
この連載の記事
-
第432回
自動車
EVなのにドリフト!? 変速ショックもあるヒョンデ「IONIQ 5N」に新 唯も興奮! -
第431回
自動車
エコもなんのその! V8エンジンで525馬力のSUV「ディフェンダー」は趣味車として最高の選択肢 -
第430回
自動車
燃費良し走り良し! スズキ「ソリオ バンデッド」のハイブリッドが売れてる5つの理由 -
第429回
自動車
Honda「オデッセイ」は2列目シートの使い勝手と座り心地が最高すぎた! -
第428回
自動車
砂漠も山道も走れるJeep「WRANGLER SAHARA」は東京砂漠も楽勝だ! -
第427回
自動車
ホイールで走りが変わる!? ホンダ「VEZEL」の専用ホイールを新 唯がテスト! -
第426回
自動車
SUV+BEV=最高! メルセデス・ベンツの電動SUV「EQB」はアイドルも納得の乗り心地 -
第425回
自動車
雪道も砂漠もドンと来い! ポルシェ「911 ダカール」は悪路を得意とするスーパースポーツ -
第424回
自動車
今買うならMAZDA2の前モデルがお買い得な5つの理由 -
第423回
自動車
ホンダの新型アコード試乗! ハイブリッドなのにエンジン車のようなユニークな走り -
第422回
自動車
マツダ「MX-30 Rotary-EV」はロータリーエンジンのみならず! 新 唯がマツダ好き目線でジャッジ! - この連載の一覧へ