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みやさとけいすけの工具探検隊 第21回

たかがクランプ? されどクランプです。驚くほど使いやすいベッセイのクランプ3種

2023年11月27日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス

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傷を付けずにガッチリ締められる「UniKlamp(UKシリーズ)」

 材料を挟む部分を「アーム」などといいますが、このアームをスライドさせ、ハンドルをねじ込んで締め付けるタイプが、「UniKlamp(UKシリーズ)」(実売価格2907円)。

 アームをスライドできるため、端から端までネジを回さなくてはいけないC型クランプと比べ、素早く材料を固定することができます。

アームをスライドし、ハンドルを回して固定

 基本的にはF型クランプと同じですが、一般的なF型クランプと大きく異なるのが、アームの部分に頑丈な樹脂カバーを採用していること。これにより、締め付け時に材料が回転せずずれにくくなり、点ではなく面で強力に押し付けられる、材料に傷がつきにくい、といったメリットがあります。

平らな樹脂製なので、材料が傷つきにくくなっています

面でキレイに固定できました

 固定以外で便利なのが、ちょっとした補助として使う場合です。

 2つの材料を貼り合わせて広い面積にする場合、横からクランプで締めて固定しますが、このとき、材料がズレて段差できやすくなります。これを防ぐには、縦方向を別のクランプで軽く挟んでやるのが効果的です。

 C型クランプやF型クランプは押さえる面積が小さいため、複数使うか、当て木などが必要となりがち。これに対してUniKlampなら面積の広いアーム全体で押さえられるため、1つでもキレイに面合わせの補助ができて便利です。

アームの面積が広いので、面合わせにも便利

 もうひとつ便利な使い方として紹介したいのが、挟むのではなく、外へ広げる動作も可能ということ。これはいったんアームを引き抜き、逆向きに取り付けることで実現できます。

端の抜け止めを外し、逆向きに挿し込むだけです

突っ張って支えるほか、分解でも役立ったりします

 曲がった材料を押し戻すとか、長い材料を垂れさがらないよう支えるといった用途で活躍してくれます。

 (次ページ:レバーを引いて素早く固定できる「KliKlamp(KLIシリーズ)」)

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