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山本 敦の「新選! オーディオレポート」 第5回

3つの最高クラスを実現! ソニーのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」

2023年08月11日 18時30分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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WF-1000XM5はソニーが「世界最高」をうたう高いノイズキャンセリング効果を実現しています

「世界最高」のノイキャンととにかく多彩な機能

 2つめにスゴいところは、ソニーも「世界最高」をうたうノイズキャンセリングの消音効果です。最新モデルのM5は、ノイズキャンセリング機能の消音効果が単に「強くなった」だけでなく、「質が高くなった」と筆者は感じます。後ほど比較レポートで詳しく触れたいと思います。

 そして最後に、イヤホンを装着しているユーザーの行動や場所に連動してノイズキャンセリングと外音取り込み、イコライザーの設定を自動的で切り換える「アダプティブサウンドコントロール」をはじめとする多彩な機能を搭載しているところに、最高クラスの凄みが感じられます。

 モバイルアプリからアダプティブサウンドコントロールをオンにすると、M5にペアリングしているスマホの加速度センサーの情報をアプリが読み取り、ユーザーが「止まっている時」「歩いている時」「走っている時」「乗り物に乗っている時」のパターンごとに設定したノイズキャンセリングと外音取り込みのモードに、自動で切り換えてくれます。2017年にソニーが発売したワイヤレスヘッドホンのWH-1000XM2、ワイヤレスイヤホンのWF-1000Xから搭載が始まり、年々機能が強化されてきました。

アダプティブサウンドコントロールは、ユーザーがいる場所や動作をセンシングして、ノイズキャンセリングと外音取り込みのバランスを設定した値に自動で切り換えます

 ちなみに「スピーク・トゥ・チャット」という別の機能では、1000Xシリーズを装着しているユーザーの発声をイヤホンが検知して、素速く自動で外音取り込みモードに切り換えます。1000Xシリーズは先端のセンシング技術により、ユーザーの行動を検知、環境に応じた最適な使い勝手を提供するワイヤレスイヤホン・ヘッドホンの先駆けなのです。

WF-1000XM5を装着しているユーザーが会話を始めるとスピーク・トゥ・チャットが起動。外音取り込みに切り換え、再生中の音楽は一時停止または消音します

 次回は最新モデルのM5を、ソニーが2021年に発売したM4と比べながら進化のポイントを深掘りします。

 
製品ジャンル ワイヤレスイヤホン
ブランド ソニー
製品名 WF-1000XM5
直販価格 4万1800円
形式 密閉
ドライバー 8.4mm口径 ダイナミック型
Bluetooth LDAC/AAC/SBC/LC3
連続再生時間 約24時間
質量 約5.9kg(イヤホン)、約39g(充電ケース)
 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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