ボーズが"耳をふさがないイヤホン”を、初めて日本で発売します。耳にクリップするイヤーカフスタイルの「Bose Ultra Open Earbuds」について、前回は「ボーズが本命!? 耳をふさがないイヤホン「Bose Ultra Open Earbuds」参上」と題して、気になる装着方法と音もれをチェックしました。
今回は本機が採用する「Bose OpenAudioテクノロジー」や、どんなコンテンツのサウンドも立体音楽体験に変える「Boseイマーシブサウンド」の詳細に深く切り込みます。
ボーズのノイキャンイヤホンの技術が活きていた
Bose Ultra Open Earbudsは装着した状態で耳をふさがず、音を鳴らすイヤースピーカーを耳穴に近付けて使用するワイヤレスイヤホンです。
本機には、専用設計のダイポール型トランスデューサーシステムが内蔵されています。ユニットのサイズやレイアウトに関する詳細は公開されていませんが、パワフルで切れ味豊かなサウンドが特長です。このサウンドのうまみを逃がすことなく、同時に周囲への音もれを回避するためにBose OpenAudioテクノロジーが開発されました。
イヤホン本体のトランスデューサーシステムを内蔵するスピーカー側、外殻には音の出口となるふたつのスリットがあります。側面向きの穴は、イヤホンを装着すると耳穴に近い側に向きます。こちらのスリットからは主に中高音域の音が出力されます。
もうひとつの上向きに配置されたスロットもあります。こちらからはコンテンツに含まれる低音のほか、ノイズ成分を落ち消す逆位相の音を出力。内部のトランスデューサーシステムとふたつのスロットが連係しながら巧みに"音もれ”を抑え込むところが、Bose OpenAudioテクノロジーの真骨頂です。実機に触れる機会があれば、音楽を再生しながら片方のスリットを指で塞いでみてください。盛大に音が漏れ出てきます。
ボーズは本機の前に、首掛けスタイルのネックバンドスピーカー「SoundWear Companion Speaker」やオーディオサングラスの「Bose Frames」シリーズを発売しています。言い換えれば"耳をふさがない”、オープンスタイルのポータブルオーディオ”です。それぞれの開発から培った音もれ抑制の知見がBose OpenAudioテクノロジーの基礎になっています。
また、ノイズ成分を逆位相の音で打ち消す手法は、ベストセラーであるQuietComfortシリーズのノイズキャンセリングヘッドホン・イヤホンで確立されています。音もれの少ないBose Ultra Open Earbudsは、ボーズが満を持して商品化した耳をふさがないワイヤレスイヤホンなのです。
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