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京大発ベンチャー、仏教対話AI「ブッダボットプラス」開発

2023年07月27日 06時55分更新

文● MIT Technology Review Japan

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京都大学と京大発スタートアップ企業のテラバースの研究チームは、仏教経典に基づいて、分かりやすい言葉でユーザーの質問に答える人工知能(AI)チャットボット「ブッダボットプラス」を共同開発した。

京都大学と京大発スタートアップ企業のテラバースの研究チームは、仏教経典に基づいて、分かりやすい言葉でユーザーの質問に答える人工知能(AI)チャットボット「ブッダボットプラス」を共同開発した。 研究チームは2021年3月に、仏教経典を学習し、様々な悩みに対して宗教的観点から回答する対話型AI「ブッダボット」を発表した。このブッダボットはグーグルの自然言語処理モデル「センテンスバート(Sentence BERT)」を応用したものであり、文章は生成せず、仏教経典の文言そのままの形で回答するものであった。 ブッダボットプラスではさらに、生成AI(ジェネレーティブAI)の「チャットGPT(ChatGPT)」を応用。仏教経典の文言を回答として提出したうえで、オープンAI(OpenAI)の大規模言語データベースにもとづき、解釈や追加説明を生成して提供できるようになった。経典の文言だけでは理解しにくい回答が、より丁寧に分かりやすく説明されるようになり、ユーザーとAIチャットボットとのコミュニケーションがより円滑になるという。 同チームが開発している「ブッダと会って話せるAR(拡張現実)『テラ・プラットフォームAR Ver1.0』」と統合することで、ライン(LINE)を使ったテキスト対話だけでなく、視覚・聴覚・触覚を用いてブッダアバターとマルチモーダルなコミュニケーションをすることも可能になるとしている。

(中條)

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