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サム・アルトマン氏の暗号資産「Worldcoin」開始 東京で登録可能に

2023年07月25日 12時30分更新

文● 田口和裕

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 ワールドコイン財団(The Worldcoin Foundation)は7月24日(現地時間)、2021年にOpenAIのCEO、サム・アルトマン氏他が設立した暗号資産プロジェクト「Worldcoin(ワールドコイン)」が本稼働に入ったことを発表した。

Orbで認証するとIDとデジタル通貨がもらえる

 Worldcoinは、プライバシーを保護するデジタルID(World ID)と、法律が許す限り、人間であるというだけで受け取れるデジタル通貨(WLD)で構成されている。

Orbのあるところで「World App」を使って認証する

 World IDはプロトコル対応ウォレットの「World App」をダウンロードし、全世界に配置されているOrb(オーブ)と呼ばれる生体認証デバイスにアクセスし、眼球をスキャンして虹彩情報を取得することで発行される。この情報をIDと紐付けることにより完全なプライバシーを保ちながら、オンライン上で実在するユニークな人物であることを証明できるという。

 Worldcoinはベータ段階の過去6ヵ月間、1週間に4万人以上のWorld ID認証をしてきたが、夏から秋にかけ、世界中の35以上の都市で利用可能なOrbの数を1500個以上に増やす予定だという。

 すでに15万人以上がWorld ID認証をしているスペインのような国々では今後数ヵ月のうちに3倍に拡大する予定、それ以外の国では期間限定でポップアップが設置されるので、希望者は近くのOrbを見つけてWorld IDにサインアップできるという。

 日本では新宿歌舞伎町東宝ビルにあるゴジラ像をはじめ、東京都内の8箇所にOrbを配置したポップアップが用意されている。

 2023年末までにOrbが入手可能になる都市のリストは以下。

アフリカ/中東

ドバイ(UAE)、カンパラ(ウガンダ)、ナイロビ、

南北アメリカ

ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、マイアミ(以上アメリカ)、ブエノスアイレス、コルドバ、バリローチェ、マル・デル・プラタ(以上アルゼンチン)、メキシコシティ、モンテレイ(以上メキシコ)サンパウロ、リオデジャネイロ(以上ブラジル)、サンティアゴ(チリ)、ボゴタ(コロンビア)

アジア

バンガロール、デリー(以上インド)、ホーチミン(ベトナム)、マニラ(フィリピン)、ソウル(韓国)、香港、シンガポール、東京

ヨーロッパ

マドリード、バルセロナ、バレンシア、ビルバオ、セビリア(以上スペイン)、ワルシャワ、ミュンヘン、ベルリン(以上ドイツ)、リスボン、ポルト(以上ポルトガル)、ロンドン(イギリス)、パリ(フランス)パルマ(イタリア)

全ての人にグローバル経済へのアクセスを提供

 現在、世界中で40億人以上の人々が法的かつデジタル的に検証可能なIDを持たないと推定されており、グローバル経済への参加だけでなく、ヘルスケア、政府援助、金融サービスといった重要なサービスへのアクセスを決定的に制限している。

 共同創設者のアレックス・ブラニア氏は「Worldcoinの目標は、そのユニークな技術を通じて、居住地や収入などのバックグラウンドに関係なく、全ての人々にデジタル・グローバル経済へのアクセスを提供することだ」と語っている。

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