2023年も半分過ぎました。おそろしいですな。そのうえ、7月上旬は豪雨か猛暑かという過酷な天候が続きまして、炎天下で撮影してたら高熱で端末がシャットダウンする始末。そんな危険な季節は無理せず、今年前半を振り返ることにするのである。
2023年1月、パナソニックの「LUMIX S5 II」が発表され、翌月に発売された。一足早くお借りしたので、これは1月に撮ったもの。LUMIX初の像面位相差AF搭載機(ちなみに他社は搭載済みである)で、猫AFももちろん搭載していて、しかも、性能を考えるとコストパフォーマンスも高い! ということで、瞳孔を細めてる黒猫の写真からいこう。
2月は、キヤノン「EOS R50」。3月発売の機種だが、一足先に使わせてもらったものだ。「Kiss」の名はないが、かつて「EOS Kiss」と呼ばれた大ベストセラー定番モデルの正当後継機と思っていい。デザインテイストもEOS Kiss Mシリーズに似てるし。でも、中身は上位機種譲りの賢さで、オートAFで猫も捉えてくれる。はじめてのミラーレス一眼として、気軽におすすめできる一台だ。
写真は、民家の小さなテラスで、鉢の奥に隠れていたふさふさの長毛種。たまたま望遠レンズを付けてるときに出会った猫だ。
3月は、特に新製品を使ってないのだけど、代わりにオールドコンデジを引っ張り出して遊んでたのだ。オールドコンデジで遊んだ中から、ここで引っ張り出したのは富士フイルムの「FinePix Z2」で撮った猫。2005年発売のカメラで、2023年の白猫を撮ったのである。にしても、18年前のカメラなんてよく動いたもんだと思う。
4月は2枚。まずは、新製品でも何でもないOMデジタルソリューションズの「OM SYSTEM OM-1」。たまたま古い道を自転車で走ってたら、立派な蔵を持つ旧家があり、その手前の塀の上にキジトラのハチワレがちょこんと座ってたのだ。
どうしても蔵と一緒に猫を収めたいと思い、あえて猫を小さく入れるだけにした。猫のいる風景として気に入っているのだけど、披露する機会がなかったのでここで。
もう1枚は、キヤノンの「EOS R8」。ここ1年、キヤノンは立て続けにエントリークラスやミドルクラスのミラーレス一眼を投入してきてびっくりしてるのだが、小さくてかわいいカメラならEOS R50、フルサイズセンサーモデルがいいならR8という感じだ。
写真は、古い神社で遊んでた黒猫。真っ黒なのだけど、よく見ると、おなかのあたりに白い毛が混じっているのがキュートである。
EOS R8ではもう1枚、5月に撮ったものだ。GWに電車に一時間くらい揺られて散策に行った場所で出会った……キジトラとミケのミックスのような猫。この場所から動かないでいるので、目が合ってもずっと動かないでいたので、待ってるのだろう。
5月は、大物も登場した。ニコンの「Z 8」である。フラッグシップ機「Z 9」の高性能を受け継ぎつつコンパクトになったモデル。Z 9がガチプロ機なら、こっちはプロからハイアマチュアまでちょっと幅広いのだ。
冒頭写真がZ 8。手前の赤い……なんだったか覚えてないのだけど、その赤がいいアクセントになったのでお気に入り。
もう1枚。雨の日、猫が軒下の濡れない場所でくつろいでるところをこそっと撮ろうとしたら、その建物(神輿庫か?)のよく磨かれた石の表面が鏡のようになっていたのだ。思わず、猫が映り込むアングルを探すよね。
最後は6月。またもや同じ猫なんだけど、カメラは富士フイルムの「X-S20」。Vlogモードを持ってて、動画ユーザーにもアピールしているのだけど、小型・軽量の写真用カメラとしてもなかなか秀逸なのである。小さくてAFが速くて賢いってのは正義である。
と、今年前半に登場したミラーレス一眼の写真を中心に、蔵出し猫写真を集めてみた。
実は、これを書いている日は最高気温が37度に達した。人も猫もこの過酷な夏を、無事生き延びられますよう、祈っております。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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