このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

ゼンハイザーの伝説エンジニアも開発に参加

ノイマン、開放型モニターヘッドホン「NDH 30」を発表

2022年07月21日 11時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

スタジオの音を持ち運ぶことをコンセプトにした「NEUMANN NDH 30」

 ゼンハイザージャパンは7月21日、ノイマン(Neumann)ブランドのモニターヘッドホン「NDH 30」を発表した。価格はオープンプライス。実売価格は9万9000円前後になる見込み。7月28日の発売を予定している。

 NDH 30の開発にはゼンハイザーの名作ヘッドホンを数多く手掛けたアクセル・グレル氏が参加。同氏はゼンハイザー在職中に「HD 650」「HD 800」「HE 1」に関わっている。現在はフリーの立場だが、後述する振動膜開発や高周波帯の吸収素材など、製品の核となる部分にも「がっつりと関わっている」という。

空間表現に優れる開放型(オープンバック型)のハウジングを採用。

質感の高さを感じさせる仕上がりだ。

プロ用機材らしい、メカニカルな印象を与える外観。

 ノイマンとしては初のヘッドホンとなった「NDH 20」は2019年の発売。NDH 20は音漏れがなく、騒音がある場所でもモニタリングやミキシングができるよう密閉型にしていたが、NDH 30は自然な空間再現が得られる開放型になった。音場再現や定位の明確さを重視しており、トランスデューサー(ドライバー)はスピーカーに近い位置、真横ではなく斜め前方に取り付けている。

トランスデューサーは斜めに配置。

 このトランスデューサーは、新開発の直径38mmドライバー(アイルランド工場製のSys 38)となっている。NDH 20の振動板(Duofol membrane)は低域を共鳴させるやわらかい膜と高域に反応する硬い膜の2枚重ねだったが、ポリマーブレンドの振動板1枚で剛性の確保や共振の減衰ができるようにしている。1枚にした利点はトランジェント(過渡応答)の改善だという。レスポンスが速く付帯音の少ない再生が可能となり、特に低域の見通しの良さが向上しているという。

NDH 20のトランスデューサーとの比較。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン