このページの本文へ

富士フイルムXマウント用の新レンズ3本です!

16mm・30mm・56mmF1.4、SIGMAの大口径3兄弟を実写してみました!

2022年05月12日 09時00分更新

文● みやのプロ(@E_Minazou) 写真● 高橋智 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 SIGMAが発売した富士フイルムXマウント用交換レンズを使ったので紹介しよう。

 今回登場したのは、ソニーEマウント、キヤノンEF-Mマウント、マイクロフォーサーズ用マウント、Lマウントの4マウントで展開しているF1.4の単焦点レンズで、イメージサークルはAPS-Cサイズ対応となっている。なお、撮影はすべて、X-H1で、Rawをカメラ内現像しJPEGとしている。

SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary

 こちら、3本のうち最広角で、フルサイズ換算では24mm F1.4相当となる大口径広角レンズ(マイクロフォーサーズ用としては換算32mm相当)で、ミラーレスカメラユーザー待望の大口径広角レンズである。

 富士フイルムの同スペックレンズは「XF16mmF1.4 R WR」で、11群13枚のレンズ構成だが、シグマは13群16枚ということでサイズと重さも若干上となっている。また、富士には絞りリングがあるが、シグマにはない。お値段はヨドバシ価格で富士が約13万円、シグマは5万円と大きな差がある。

シャッター速度1/7s、絞りF4.5、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/240s、絞りF1.4、ISO800、WBオートで撮影

シャッター速度1/1800s、絞りF6.4、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/1000s、絞りF6.4、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/2700s、絞りF1.4、ISO200、WBオートで撮影

SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary

 こちらはフルサイズ換算45mmで、両面非球面を含む非球面レンズや異常部分分散性の高い高屈折率高分散ガラスなどを効果的に使用することで、周辺光量の低下を抑え、倍率色収差を補正している。

 富士のレンズでは「XF33mmF1.4 R LM WR」があるが、シグマはよりコンパクトで軽くなっている。お値段は富士が約10万円のところ、シグマは約4万円以下とこちらもお求めやすい。

シャッター速度1/640s、絞りF1.4、ISO400、WBオートで撮影

シャッター速度1/50s、絞りF2.8、ISO400、WBオートで撮影

シャッター速度1/9s、絞りF5、ISO800、WBオートで撮影

シャッター速度1/110s、絞りF11、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/1500s、絞りF1.4、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/250s、絞りF6.4、ISO200、WBオートで撮影

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary

 フルサイズ換算84mmの中望遠となるがF1.4と明るいのに、周辺光量と歪曲収差はカメラ内での補正機能を使用する事を前提にレンズ設計を行い、小型化を実現。SLDガラスを採用することで、小型化のみならず、画像処理では補正困難な軸上色収差を良好に補正している。

 富士では「フジノンレンズ XF56mmF1.2 R」とさらに明るいものになり、400グラムを超えるが、シグマは280gでコンパクトになっている。最短撮影距離が50センチで寄れるのも便利。お値段は富士が11万円(APOは18万円)で、シグマは5万円以下とこちらも半額以下で手に入るのがうれしい。

シャッター速度1/4000s、絞りF1.4、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/680s、絞りF1.4、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/500s、絞りF4、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/56s、絞りF5.6、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/100s、絞りF8、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/25s、絞りF8、ISO200、WBオートで撮影

シャッター速度1/340s、絞りF5。6、ISO200、WBオートで撮影

大口径単焦点好きには、うれしい選択肢なのだ

 AF速度に関しては、富士の純正レンズより快適で、AF-Cでの追従率も高く感じた。ただし、富士独自の回析収差をデジタル補正してくれる「点像復元処理」は利用できないのは残念。描写は開放からピント位置はカリッとシャープに、ボケはクセがなくやわらかい。コーティングのおかげか光源が入るようなシーンでも影響が少なくコントラストを維持している。

 サイズや重量は純正品より重いものと軽いものがあるが、お値段はお求めやすいので、Xシリーズをより楽しみたいおじさんたちにはウレシイ新製品である。シグマさんには今後もXマウントモデルの投入をぜひお願いしたいのだ。

 

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン