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復活の2in1「MateBook E」などファーウェイのパソコン新製品を早速触った

2022年03月09日 12時00分更新

文● 佐野正弘 編集●ASCII

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 ファーウェイは8日、2in1スタイルの「HUAWEI MateBook E」をはじめとしたパソコンや周辺機器など4つの新製品を発表。メディア向けのタッチ&トライイベントも実施された。

ファーウェイ・ジャパンは3月8日に、「HUAWEI MateBook E」など4つのパソコン関連新製品などを発表

有機EL搭載で復活をはたした2in1
「HUAWEI MateBook E」

 今回の注目株となるのは、やはりHUAWEI MateBook Eであろう。これは2022年2月28日にファーウェイが「MWC Barcelona」に合わせて開催したイベントで発表された最新モデルであり、先にも触れた通り2in1スタイルを採用したWindows 11搭載パソコンである。

2in1スタイルの「HUAWEI MateBook E」は、同社として久しぶりの新機種となる

 HUAWEI MateBook Eといえば、ファーウェイが2017年にパソコン市場へと本格参入した時に打ち出していたモデルの1つで、その新機種が投入されるのは久しぶりのこと。時代に合わせて進化も遂げており、MateBook Eはディスプレーに同社製パソコンでは初となる最大輝度600ニトの有機ELを採用、12.6インチで90%の画面占有率を誇る大画面と見やすさが特徴となっている。

キーボードを外した状態。新たに有機ELを採用し、明るく見やすいディスプレーが最大のポイントとなる

 本体の重量は709gで薄さ7.9mmながら、CPUにインテルの第11世代Core i5-1130G7またはCore i3-1110G4プロセッサーを搭載し、メモリーは8GB、ストレージは128GBまたは256GBと充実した性能を誇る。カメラも前面に800万画素、背面に1300万画素のものを1つずつ搭載するほか、4つのマイクを搭載しAIノイズキャンセリング機能を備えるなど、ビデオ会議のニーズに応える機能も充実している。

側面から見たところ。7.9mmと薄いながらも充実した性能を持つ

背面には1300万画素のカメラも搭載。2眼に見えるが一方はフラッシュだ

 また周辺機器として着脱できるキーボードカバー「HUAWEI Smart Magnet Keyboard」(Core i5モデルは同梱)と、本体に装着できるペン「HUAWEI M-Pencil(第2世代)」も用意。ペンはダブルタップすると指定した範囲のスクリーンショットを簡単に撮ることができる仕組みなどが用意されている。

別売りのペンをダブルタップして画面上の範囲を指定すれば、簡単にスクリーンショットを撮影できる

14型ノート2機種に「MateView」の廉価モデルも

 通常のクラムシェルタイプのノートパソコンにも2つの新機種が発表されている。その1つ「HUAWEI MateBook 14」は、アスペクト比が3:2で2K解像度(2160×1440ドット)の14インチ液晶ディスプレーを搭載し、インテルの第11世代Core i5-1135G7プロセッサーと512GBのストレージを搭載。メモリーは8GBと16GBの2モデルが用意されており、16GBモデルはタッチパネル操作にも対応している。

「HUAWEI MateBook 14」は3:2比率の14インチディスプレーを搭載したスタンダードモデルで、16GBモデルはタッチ操作にも対応する

 また薄くてノイズが小さい独自の冷却ファン「HUAWEI Shark Fin Fan」や、S字型のヒートパイプを2つ備えた「デュアルヒートパイプ設計」など冷却システムにも力が入れられており、高い冷却性と低ノイズを両立しているとのこと。加えてCPU負荷が高いアプリケーションを利用する際、「Fn」キーと「P」キーを押して一時的にパフォーマンスを向上させる「パフォーマンスモード」機能も新たに用意されている。

背面から見たところ。上部のスリットにあるのが独自の冷却システムとなる

 そしてもう1つは「MateBook D 14」で、こちらは16:9比率でフルHD(1920×1080ドット)画質のディスプレーを採用。重さは1.38kgとHUAWEI MateBook 14(1.49kg)よりやや軽く、本体を180度開くことも可能になっている。

「MateBook D 14」は16:9比率のディスプレーを備えタッチ操作には非対応だが、性能はHUAWEI MateBook 14と大きく変わらず機能面で共通している部分も多い

 CPUはインテルの第11世代Core i5-1135G7プロセッサーで、メモリーは8GB、ストレージは512GBの1モデルのみ。パフォーマンスモードなどの機能は共通して搭載されているほか、指紋センサーと一体の電源キーや、キーボード上に搭載されたポップアップカメラなど、従来のMateBookシリーズの特徴はしっかり踏襲している。

MateBook D 14は180度開いて使える点も大きなポイントとなる

 そしてもう1つ、新製品として投入されたのが「MateView 28 Standard Edition」である。これは既に販売されているデスクトップモニター「HUAWEI MateView」からワイヤレス関連の機能を取り除き、価格を1万円引き下げ7万9800円で販売される廉価版モデルとなる。

 一方で、4:3比率で4K+画質(3840×2560ドット)の28インチディスプレーや、指で押すだけで高さなどを変えられる独自のデザイン、ディスプレー下部をタップ・スワイプして操作する「Smart Bar」などの機能は継続して搭載されている。ワイヤレスに関連する機能は必要ないが、高性能なディスプレーが欲しい人に向けたモデルといえるだろう。

「MateView 28 Standard Edition」は、「HUAWEI MateView」からワイヤレス関連の機能を取り除き、価格が安くなったモデルであり、高い性能は維持されている

「HUAWEI Super Device」でデバイス間連携が簡単に

 また今回の新製品発表に合わせ、新たな機能としてファーウェイ製デバイスを連携する「HUAWEI Super Device」も打ち出している。これまでにもファーウェイでは、同社のスマートフォンやタブレットとパソコンを接続してデータ転送したり、画面を共有したりする機能を提供してきたが、HUAWEI Super Deviceはそれをさらに発展させてより多くのデバイスを連携させる仕組みとなる。

 そして今回提供するパソコン新製品を皮切りとして、パソコンにもHUAWEI Super Deviceを利用するための専用インターフェースが提供されるとのこと。このインターフェース上で接続したいデバイスをパソコンにドラッグすることで、簡単に他のデバイスと接続できるようになる。

新たに打ち出された「HUAWEI Super Device」。専用のインターフェースがパソコンにも提供され、ほかのファーウェイ製デバイスとの接続や連携がしやすくなった

 たとえばスマートフォンと接続することで、パソコン上でスマートフォンの画面を見て操作できるほか、タブレットと接続すればセカンドディスプレーとして活用したり、双方のファイルを共有することも簡単にできる。

右下にあるスマートフォンと接続したところ。スマートフォンの画面をパソコンに表示して、直接操作もできるようになる

 またワイヤレスイヤホンの「HUAWEI FreeBuds 4」などペアリングが必要な機器を近づけると、自動的にデバイスを表示して簡単に接続できる仕組みも用意されるとのこと。対応するデバイスは順次拡大予定とのことで、ファーウェイ・テクノロジーズ製デバイス同士での機器連携が今後便利になることは確かなようだ。

「HUAWEI FreeBuds 4」などを近づけると、自動的にそのデバイスがパソコン上に表示され、接続しやすくする仕組みも用意される

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