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Windows Info 第282回

Windows 11にアップグレード可能なCPUは基本はやっぱり第8世代/Zen+以降になりそう?

2021年07月04日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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では、どうやってWindows 11対応かを調べるのか?

 では、冒頭に記した「第7世代、Zen世代のPCがアップグレードに適するかどうか、PCメーカーと調査する」というのはどういうことか? これは、第7世代/Zen世代のCPUを搭載したマシンで、Spectre/Meltdown対策が済んでいるかどうかを調べるということだろう。

 一般にCPU脆弱性対策は、マイクロコードのアップデートか、CPUの設計変更によってなされている。マイクロコードのアップデートは、PCのファームウェア(UEFI。まだBIOSと呼ぶ人もいるが……)に組み込まれ、電源オンの直後にプロセッサに読み込まれる。CPU自体を交換する必要はないものの、アップデートが更新されると、PCのファームウェア書き換え(BIOS書き換え)が必要になる。これに対してCPUを設計変更して対策変更するためには、それなりの時間がかかる。

 第7世代/Zen世代の場合、出荷後にSpectre/Meltdownが発覚したため、それ以前に製造されたPCは、ファームウェアアップデートが必須だ。それは、PCメーカーの責任で行われるため、調査にはPCメーカーの協力が必要となる。

 ファームウェアのアップデートはユーザーから放置されることもあれば、メーカーがもう存在しないので配布が止まっていることもあり、PCは古いマイクロコードアップデートのままになっている可能性がある。おそらくこのあたりを調べて許容範囲の機種には、Windows 11のアップデートを許可するのではないかと思われる。

 そういうわけで、第7世代/Zen世代のWindows 11へのアップグレードは機種を限定したものになるだろう。また、筆者が予想したように原因がSpectre/Meltdown対策にあるとしたら、第7世代やZenより前の世代のプロセッサーにアップグレード範囲を広げる可能性はかなり低いと思われる。

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