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Windows Info 第290回

Windows 11へのアップグレード可なCPUが微妙に追加&Windows 10の寿命について

2021年08月29日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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PC正常性チェックアプリのプレビュー版が登場。Windows 11にアップグレードできない理由が表示されるようになった。また判定を間違っていた機種があり、それについても修正されたようだ

 Windowsにも寿命がある。Windows 10のサポート終了は2025年10月とすでに予告されている。Microsoftはこうしたソフトウェア製品の寿命に関して、「ポリシー」を定義しており、基本的にはこれに準拠した扱いをしている。

 今回はこの「ライフサイクルポリシー」を解説しよう。と、原稿を書き進めていたら、Windows 11アップグレード要件のプロセッサ追加やPC正常性チェックのプレビューが開始されたという話が出てきた。この話について茶木に紹介しておこう。冒頭の画面はもちろん、新しいPC正常性チェックアプリだ。

Skylake-X世代のCore Xシリーズなどが
Windows 11のアップデート可能リストに追加

 今回公開された情報は、

●Update on Windows 11 minimum system requirements and the PC Health Check app
 https://blogs.windows.com/windows-insider/2021/08/27/update-on-windows-11-minimum-system-requirements-and-the-pc-health-check-app/

である。ここでWindows 11が動作するかどうを判定する「PC Health Check」プログラムのプレビューと、互換性のあるプロセッサに関するアップデートが発表された(公開は日本時間の28日午前2時頃)。

 結局追加されたのは、Skylake-X世代のCore Xシリーズ(Core i9-7900X/7920X/7940X/7980XE、Core i7-7740X/7800X/7820X、Core i5-7640X)と、Skylake-W世代のXeon Wシリーズ(Xeon W-21xx/W-3175X)。第7世代Coreシリーズについては、条件付きでCore i7-7820HQのみ追加された。AMDは追加無し。なお、記事執筆時点では、Windows 11 supported Intel processorsリストは、英語ページのみ更新されていて、日本語ページは更新されていなかった。

●Windows processor requirements Windows 11 supported Intel processors
 https://docs.microsoft.com/en-us/windows-hardware/design/minimum/supported/windows-11-supported-intel-processors

 また、PC Health Checkプログラムだが、Windows 11へのアップグレードにおいて、不可能な理由を表示できるようになった。また、Surface Go2は以前のバージョンでは、アップグレードできない判定だったのが、プレビュー版では可能と表示されるようになった。なんらか条件を変更したと思われる。

Microsoft製品の基本的なサポートポリシー

 というわけで、本来の話に戻ることにする。Microsoftには、大きく2つの「ライフサイクルポリシー」がある。1つは、Windowsなど、大半のMicrosoft製品向けの「固定ライフサイクルポリシー」(Fixed Lifecycle Policy)と、Microsoft 365やAzure、Dynamicsといったサブスクリプション系サービス向けの「モダンライフサイクルポリシー」(Modern Lifecycle Policy)だ。ここでは、多くのユーザーに関係すると思われる固定ライフサイクルポリシーについて解説する。

 固定ライフサイクルポリシーは、

最低5年の「メインストリームサポート」
一部の製品向けの「延長サポート」

からなる。固定ライフサイクルポリシーが適用される製品は、必ずメインストリームサポートがあるが、延長サポートは特定の製品でしか用意されない。また、延長サポートは有償のケースもあり、必ずしもすべてのユーザーが利用できる、あるいは利用するものではない。

 また、サポート対象となるためには、Microsoftが指定するサービスパックや更新プログラムが適用されている必要があり、そうでない場合には、サポート対象から外れる可能性がある。Windows 10では、年2回の機能アップデートがあり、それぞれにサポート期間があるため、それ終わってしまったバージョンは、アップデートが提供されず、サポート対象から外れる。

 この点から考えると、2025年のサポート期限までWindows 10を使うつもりであれば年2回の機能アップデートは適用し続ける必要がある。ただし、各機能アップデートは18ヵ月のサポート期間があるため、1回アップデートをサボることは可能だ。また、今後のアップデートでは、おそらく大きな機能追加はないはずなので、簡易なアップデートになる可能性が高い。

 メインストリームサポートには、インシデントサポート(有償/無償両方あり)、セキュリティ更新プログラム(セキュリティアップデート)が含まれており、ユーザーは「セキュリティ以外の更新プログラムを要求できる」とされている。これは簡単に言えば、製品に何か問題があれば、アップデートで対応するし、ユーザーからのバグレポートは受け付ける、また発見されたセキュリティ問題に対してもアップデートを提供しますよ、ということを意味している。

 「延長サポート」は、基本的には企業内で利用する製品に対するもので、有償サポート/セキュリティ更新プログラムなどが提供される。

 延長サポートが終了すると、原則、セキュリティを含むアップデートは開発されなくなり、当然配布もなされない。ただし、一部に製品については、セキュリティアップデートだけを提供するExtended Security Support(ESU)プログラムが提供されることがある。

 昨年、延長サポートが終了したWindows 7のESUについて記憶にあるユーザーもいるだろう。Windows 7のESUは、最長3年用意される有償のサポートだ。Windows 7は、メインストリームサポートが2015年1月に終了し、延長サポートが2020年1月に終了している。しかし、後継となるWindows 8があまりに不評で、Windows 7を使い続けていた企業が少なからずあった。

 中にはWindows 10に移行したケースもあったが、ハードウェアが古いなど、移行が困難な場合もあり、3年間限定で有償でのサポートをすることになった。なおESUは、Windows 7が最初で最後というわけではなく、SQL ServerやWindows Serverなどでも提供例があり、今後も延長サポートが終了した製品に用意される可能性がある。

 なお、サポート終了後でも「セルフサポート」(なんのことはない自己解決である)を可能にするため、サポート情報などは最低でも1年間は利用できるという。

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