finalのイヤホン、Aシリーズの始まりは「トランスペアレントな音」をテーマに究極の音を実現したフラッグシップ機「A8000」だった。トランスペアレントな音の印象とは「定位した音が明瞭である」点を差すという。
その成功を支えたのは、ピュアベリリウム振動板の採用とともに、finalが取り組んでいる新しい音質評価法を用いたことだ。その新しい評価法を用いつつ、誰にでも入手できる価格で、音のエッセンスを届けるために開発されたのが「A4000」と「A3000」の2モデルである。昨年の11月に発売され、市場価格は、A3000が1万2800円、A4000が1万5800円と手頃な価格だ。
finalは「音質に少し目覚めた人々に次のステップとして薦められる定番イヤホンを作りたい」と考えたそうだ。また「この価格ではありえない高音質を提供する」というキャッチフレーズに心を躍らせるユーザーも多いことだろう、そして、両者の違いが気になるに違いない。
本稿ではそこに焦点を当てて両者の違いに着目してみることにする。
この連載の記事
-
第277回
AV
スマホがLE Audioに対応していなくても、なぜAuracastを使えるのか? -
第276回
AV
Amazon Musicも生成AIを使ったプレイリスト作成機能提供、あいまいな指示に応える -
第275回
AV
ソリッドなステンレス筐体とK2HDサウンド、iFi audioの「Go bar 剣聖」 -
第274回
AV
いよいよSpotifyもロスレス配信か、Redditに解析情報 -
第273回
AV
ソニーが米国で展開し始めた、重低音新シリーズ「ULT POWER SOUND」とは? -
第272回
AV
自然な文章でプレイスリスト作成をうながせる、Spotifyの新機能 -
第271回
AV
音楽生成AIの進化速度に舌をまく、無料でも試せるStable Audio 2.0を使う -
第270回
AV
耳をふさがないイヤホンで高音質を追究したい人に、Cleer Audioがいいぞ!! -
第269回
AV
期待が高まる「Fokus Triumph」の音、NobleのMEMSスピーカー搭載イヤホン第3弾 -
第268回
AV
XPAN技術やWi-Fi 7、UWBなどをAIで統合した、クアルコムのFastConnect 7900 -
第267回
AV
K2HDに対応、個性的な機能備えたiFi audioのスティック型USB DAC「GO bar剣聖」 - この連載の一覧へ