夜の公園は街灯を効果的に使える
冒頭写真も同じ猫だけど、そちらは別の日。午前0時過ぎの写真だ。この公園の一角で工事をしてて、その工事用フェンスの中に居たのである。もう1枚、このチャトラハチワレを、さらに暗い場所でシャッタースピード0.5秒で撮影。猫もカメラも動かなかったおかげで撮れた。シャッタースピードを上げればいいんだけど、シャッタースピードを抑える(つまりISO感度を低めに抑える)方が画質は上がるからね。
夜猫スナップって街灯や公園灯の灯りに左右されるのだけど、その場にある小さな灯りをうまく使って撮るというのが楽しい。陽光とは違ったコントラストや陰影を出せる。
お次はフェンスの隙間から向こう側にいるミケ系の猫を。丸くぷくっとなってるのは寒かったからだろうね。ここ、猫に公園灯も街灯も当たってないので。がんばってシャッタースピードは1秒。猫の顔が動いてブレたり、大きく手ブレして失敗したカットもいっぱいあるけど、うまくいけば手持ちで夜の1秒猫も撮れるのである。
まあ無理に1秒で撮る必要は無いけど、せっかくなので頑張ってみた。夜の住宅街や公園は暗いので超強力手ブレ補正はめちゃありがたいのだ。
つまり、夜のおともには明るい単焦点レンズとE-M1 Mark IIIがおすすめ、ってことですな。冬は冬で早く暗くなるので夜猫を撮りやすいし、暖かくなると気温が上がるので夜猫を撮りやすい。
そうそう、夜の撮影でフラッシュ発光は厳禁なので念のため。E-M1 Mark IIIは内蔵フラッシュを持ってないので間違って焚いちゃう心配はないけれども。
■Amazon.co.jpで購入
-
古地図とめぐる東京歴史探訪 (SB新書)荻窪 圭(著)SBクリエイティブ
-
デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60上原 ゼンジ、桃井 一至、荻窪 圭(著)翔泳社
-
古地図でめぐる 今昔 東京さんぽガイド荻窪 圭(著)玄光社
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
この連載の記事
-
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! -
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ - この連載の一覧へ