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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第83回

#iPadOnlyと日本のリモート環境:

iPadでリモートワークはできるがオンライン授業はまだ先だ

2020年03月05日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura 編集● ASCII

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 2020年の元日に、こんなことが起きると予想していた人がいたでしょうか? 新型コロナウイルスの感染拡大で、中国だけでなく韓国、イタリア、日本へと感染が拡大しており、今まさに米国での市中感染が広がりを見せはじめたタイミングです。

 筆者は今年の正月休みに大風邪をひき、40度近い熱に4日間伏していました。救急病院で診察してもらいましたが、「インフルエンザではない」ということで通常の風邪の対処しかしてもらいませんでした。

 中国で新型コロナウイルスが認知されたのも12月で、当初は当局によってもみ消されていました。その間にも中国から日本への旅行客は渡ってきており、今思い返すと、おそらく日本にもそのタイミングで既に新型コロナウイルスは上陸していた可能性もあり、もしかしたら新型コロナウイルスによる高熱だったのかもしれません。

 また、筆者は1月中旬の2日間、中国・深センに出張していました。春節前で人の移動が大規模ではなかったとはいえ、深センは中国の製造の一大拠点。湖北省にあるサプライヤーが訪れることだって日常のはず。幸いなことに特に症状もなく日本に帰国し、翌週米国へと出張しましたが、やはり単に症状がなかっただけという可能性が否定できません。

 これが、今回の感染症で厄介なところです。

 すでにアップルだけでなく、様々なテクノロジー企業が業績を下方修正しており、様々なカンファレンスも中止となっています。グーグルのクラウド製品や、アドビのデジタルマーケティング部門、フェイスブックの年次開発者イベントなどは既に中止が発表されました。

 また3月3日にはツイッターが世界中の社員に対して在宅勤務を原則とし、感染拡大が続き学校などが休業となっている韓国、香港、日本の社員は在宅勤務が義務化されました。日本では休校が要請され、朝10時ごろでも子どもとお父さんが近所をジョギングしている姿を見かけるなど、急な1ヵ月の非日常の過ごし方を組み立てる姿が急務となっています。

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