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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第562回

めちゃウマイ

「本マグロの藁焼き」はまるでステーキでした!ご飯も欲しくなっちゃう

2020年01月05日 17時00分更新

文● ナベコ 撮影●高橋智 編集●ASCII

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 ごきげんよう、本年もほがらかにお酒を楽しんでいきたい、アスキーののんべえ記者ナベコです。

 マグロの藁焼きって食べたことありますか? 藁焼きというと、土佐(高知)の名物。カツオの藁焼きが有名ですが、マグロはあまり聞かないです。

池袋西口(北口方面)に新オープン。魚料理が名物の居酒屋。

 東京・池袋に2019年12月27日にオープンしたばかりの「お魚総本家」では、珍しいマグロの藁焼きが楽しめるということで、さっそく行ってきました。

珍しい「マグロの藁焼き」が楽しめる海鮮居酒屋
池袋に新オープン

 “本格板前居酒屋”をうたう「お魚総本家」。運営は「庄や」「日本海庄や」などを運営する大庄です。

 名物メニューのひとつは、国産生本マグロの大トロの藁焼き。マグロの中でも上等な旨みと言われる本マグロの、さらに脂がたっぷりのった大トロの部分を、藁で炙って提供するということです。

 そのまま食べても素晴らしくおいしい本マグロの大トロを藁焼きにするって贅沢!

「本マグロの藁焼き」(税別980円)

 藁焼きとは、藁を焼いた火で表面を炙る調理法で、いわゆる“たたき”のこと。余計な脂が落ち旨みがぎゅっと凝縮します。藁ならではのたまらない香りがなによりの魅力。

 本マグロの藁焼きは、いただいてみると、まるで牛ステーキのようでした!

 鼻を心地よく抜ける藁の香り、ほどよい脂のりの身、マグロのうまみがギュッと詰まっていて、わさび醤油でいただくとたまらないおいしさ。ひと切れひと切れがごちそうです。

 ビールと一緒にいただきましたが、脂がおいしいためご飯もほしくなっちゃいました。本マグロの藁焼きをご飯の上にのせて、ステーキ丼みたいにしても間違いないだろうな~。今度はご飯も頼もうかしら。

 マグロだけではなくカツオの藁焼きもやっています。

「カツオの藁焼き」(税別980円)。藁焼きは、生食が禁止されていた時代、カツオを丸ごと炙ったら内側がレア状態になり、食べてみたらおいしくて広まったという説があります。起源は諸説ありますが。

 身がぶ厚いこと!

 カツオの藁焼きはそのまま食べても、藁の良い香りと旨みでおいしくいただけました。次に塩を少し振って、また次にショウガ醤油でと、味に変化をつけていくとどんどん魅力がふくらみます。

 マグロの藁焼きはドンと力強い味わいですが、しっぽりとお酒のあてにいただくならカツオの藁焼きのほうハマるかも。マグロとカツオは同じく藁焼きにしても、違った方向性の楽しみ方ができます。機会があったら両方頼んでみるのがオススメ。

一尾ずつ藁で炙って藁焼きに。

 藁焼きは店舗の中央のオープンカウンターの炭火台で、注文が入るたびに1尾ずつ焼き上げてくれます。藁を焼く炎は1メートル以上立ち上がるとか。藁の炎はものすごい迫力です。

藁焼きパフォーマンス。藁をくべる人と焼く人の藁焼きチームプレイが見られます。藁があっという間に燃えてしまうのでくべる役割も重要。

 照明を落として、藁焼きパフォーマンスもするそう。藁焼きをちゃんと見る機会ってなかなかありません。貴重な経験!

高級魚“きんき”など魚メニューが自慢

 お魚総本家は、土佐料理のお店というわけではなく、あくまで、おいしい魚料理が売り。刺身や炉端焼きや煮つけなども自慢だそうです。

 高級魚である「きんき」も扱っていました。きんきは炉端焼き、煮つけどちらもありました。一尾3500円とそれなりにしますが、きんきでこの位であればお値打ちのように思えます。

「きんき開き焼き」(1尾税別3500円)。上品な身質でムホッと笑みが浮かびます。

 きんきは当日のオススメメニューの中の一品。季節限定で旬の魚を仕入れるそうですよ。

 日本酒は「獺祭」「陸奥八仙」「開運」「梵」など、なるほどという銘酒をそろえています。うれしいのは、メニューを開くと、冷向き、ぬる燗向き、熱燗向きと、燗のつけかたごとで分かれていること。ぬる燗や熱燗を飲みたいという時にぴったりの日本酒が一目瞭然です。

藁焼きを食べたので、高知の司牡丹酒造「船中八策」をオススメのぬる燗で飲みました。(90ml税別500円)。辛口の日本酒ですが、ぬる燗だと柔らかい飲み口になります。

当日のオススメにあったカワハギの刺身。価格は時価。

キモを醤油に溶かして“キモ醤油”に。濃厚な旨みが楽しめます。

「刺身盛り合わせ」も自慢だそう。10点盛(税別1500円/1人前)を頼むと10種に2~3種をサービスで加え12種前後の魚種を盛ってくれるとか。実質12点盛になる太っ腹ルール。

 満足するまで食べて飲むと5000円以上してしまいますが、きんきやのどぐろといった魚料理の逸品を落ち着いて味わいたい時にオススメ。珍しいマグロの藁焼きも堪能できます。仲の良い友人との新年会にもどうでしょう!



【店舗情報】>
「お魚総本家 池袋西口店」
住所:東京都豊島区西池袋1-42-7 池袋東栄ビル地下1階~地上3階
営業時間:平日17時~翌4時(土日祝16時~翌4時) 公式サイト:http://search.daisyo.co.jp/shop.php?shop_cd=5274

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ナベコ

酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪

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