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学校資料をデジタル管理している保護者はわずか22% アドビが調査を発表

2019年10月29日 10時00分更新

文● ASCII

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 アドビシステムズは10月25日、「子どもが受け取るプリントの管理に関する実態調査」の結果を発表した。プリントの管理方法などに関しての実態を明らかにするためのアンケートで、保育園・幼稚園および小学校に通っている子どもの保護者計500名を対象に、インターネットで調査したもの。

 子どもが受け取っているプリント枚数についての質問に対して、全体で最も多かったのが「週1~2枚(33.6%)」という回答。保育園・幼稚園、小学校別で見ると、保育園・幼稚園では最多回答が「週1~2枚(41.2%)」、小学生では「週3~5枚(30%)」という結果だった。また、「週6枚以上」と回答した人は、小学校では24.4%と、保育園・幼稚園の3.2%と比べると実に7倍以上の開きがあることが判明した。

 プリントなどの紙資料の紛失経験有無は、全体の76.4%が誤って破棄、紛失したことがあると回答。「頻繁にある」と回答した人は、保育園・幼稚園児の保護者では5.6%であるのに対し、小学生の保護者では11.2%と2倍の開きがあった。

 子どもが受け取るプリントの量が多いと思うかという質問では、小学生の保護者は保育園・幼稚園と比べると量が多いと感じている割合が高く、20.9%が「とても多いと感じる」、35.9%が「やや多いと感じる」と回答。合計して半数以上の保護者が、多いと感じていることが明らかになった。

 プリントをデジタル管理をしているかどうかの質問に対して、一度もないという回答が65.5%と最も多く、「現在デジタル化して管理している」と回答した保護者は全体の22%だった。

 保育園・幼稚園児の保護者と比べると、小学生の保護者で高い傾向にあり、4人に1人(27.7%)が何らかのデジタル管理を現在実施しているという結果が判明した。

 デジタル化のために使ったことのある管理ツールは、スマホのカメラアプリが57.7%と最多。また、アドビのスキャンアプリ「Adobe Scan」は21.2%と、回答者の5人に1人が使用していることがわかった。

 デジタル管理ツールを使っていない理由は、「デジタル管理ツールでそもそも何ができるのかわからない」、「デジタル管理をどのように始めて良いのかわからない」、「ツールの選び方や操作・使用方法などがわからない」「お金をあまりかけたくない」という声が見受けられた。

 その一方で、デジタル管理をしていないと回答した方の中でも「保存や検索などが簡単にできるならばデジタル管理をしたい」という声もあがった。

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