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フェイスブック、4億人分のユーザーの電話番号が流出か

2019年09月06日 07時59分更新

文● edit7-cloud-tech

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Associated Press

大量のフェイスブック・ユーザーのデータがインターネット上に流出し、一時公開されていたことが明らかになった。だが今回の事件は、フェイスブックからのデータ流出事件としては過去最大規模というわけではない。

セキュリティ研究者のサヤム・ジェイは、4億1900万人以上のユーザーの電話番号を含む、フェイスブックから取得されたデータベースの存在を発見した。データにはフェイスブックIDのほか、一部ユーザーの名前や性別、国籍も含まれており、ジェイソンはテッククランチ(TechCrunch)に報告。ジェイソンによると、データベースをホストしているサーバーはパスワードで保護されていなかったため、誰でも発見してアクセスできる状態だったという。フェイスブックのシステムからこれらの情報を引き出した人物や理由はいまのところ不明だが、個人情報へアクセスする権限を持つフェイスブック社員が関与している可能性がある。

一時公開状態だったサーバーには、米国1億3300万人、英国1800万人、ベトナム5000万人分以上のユーザーデータが含まれていた。 残念ながら現時点では、流出したデータに自分のデータが含まれているかどうか確認する方法は無い。

フェイスブックはこれまでに非常に多くのデータ流出事件を起こしており、その数はもはや数えきれない。今年3月には2012年以来、最大6億人分のパスワードを安全に保管していなかったことが判明した。またその数日後には、 5億人のフェイスブック・ユーザーのデータがインターネットに公開された状態になっていることも明らかになっている。

ケンブリッジ・アナリティカのスキャンダルにより、フェイスブックは7月に米国連邦取引委員会(FTC)から 50億ドルの罰金を科されることとなった。またFTCとの和解案には、経営陣が、フェイスブックがプライバシーを保護していることを証明する必要があるとの規定が含まれている。今回の電話番号の流出を受け、フェイスブックがどう対応するのか。注視する必要がありそうだ。

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