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ゲームとは違った形のeスポーツ、今後の大会にも期待!

タブレットで操作するロボット「GJS GEIO」体験、操作は簡単だが奥が深い

2019年06月14日 18時00分更新

文● 八尋/ASCII

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東京デザイナーテクノロジーセンター専門学校の学園祭 インターナショナルデイ2019でゲーミングロボット「GJS GEIO」を体験してきた

 先日、編集部にロボットを持った編集部員がわいわいしているのを見かけた。気になって詳細を聞いたところ、GJS ROBOTが販売する「GJS GEIO」というスマートフォンやタブレットで操作できるロボットなのだという。

「GJS GEIO」

 しかも聞くところによると、世界最大級のeスポーツイベント「WCG 2019 Xi'an’s」で開催されるゲーミングロボットの競技大会「WCG Robot Fighting Championship: GANKER ARENA」の日本予選(関東予選で6月16日に実施、関西予選は6月9日に終了)に出場する(関連記事)というのだ。

「WCG Robot Fighting Championship: GANKER ARENA」

 これまでゲームを題材にしたeスポーツ大会は何度か観たことがあるが、eスポーツでロボットを使用した大会というのは観たことがない。大会に出場する編集部員に色々と聞いていると、関東予選と国内決勝戦の舞台となる東京デザイナーテクノロジーセンター専門学校の学園祭で実際に操作できるという話を聞いたので、実際に行ってみることにした。

東京デザイナーテクノロジーセンター専門学校の学園祭 インターナショナルデイ2019に行ってきた

操作は簡単でも奥が深い「GJS GEIO」

体験ブース。GJS GEIOの操作を体験できるほか、大会のエントリーも募集していた

 学園祭に訪れると、実際に大会が開催される会場に体験ブースがあり、すでに学園祭に訪れた人が2対2の対戦を体験していた。

ブース前を通りかかった人も「何あれ、面白そう!」と興味津々な様子

 GJS GEIOは、前出したとおりスマートフォンやタブレットとWi-Fiで接続して操作ができるロボット。First Person View(一人称ビジョン)システムを採用しており、GJS GEIOに搭載されたカメラの映像を接続したスマホやタブレットで観ながら操作することができる。

First Person View(一人称ビジョン)システムにより、GJS GEIOに搭載しているカメラの映像がスマホやタブレット上に映し出される

 操作は画面左側で前後左右の移動ができ、右側で射撃と右回り/左回りの反転が可能。加えて、画面左下のボタンでは5種類の必殺技がランダムで発動させることができる。実際にエアガンのように弾が出るわけではなく、画面上で射撃モーションが出て、正確に相手に向けて射撃すると、相手のヒットポイントが減っていく。ヒットポイントは100からスタートし、0になった時点で負けとなる。なお、銃撃だけでなく体当たりにもダメージ判定がある。

タブレット上で操作できる

ダメージを与えられると、画面の外枠が赤くなる

体力は100で、1回の攻撃につき5ダメージ与えることができる。必殺技は5種類あり、ランダムでいずれかを放つことができる。必殺技によっては相手を凍らせて身動きをとれなくさせたりできるとのこと

 実際に操作してみたところ、操作自体はとても簡単だが、うまく相手の方向に射線を向けたり、的確に体当たりするのは結構難しい。画面ばかり観ていると機体がどこにいるのかを見失うし、だからといって機体ばかり見ていると正確に射撃できないので、画面と機体をみるタイミングも大切だと感じた。また、予想以上に移動スピードが速いため、縦横無尽にフィールドを移動するには細かい操作が必要となる。ブースを案内してくれた責任者の杉山 葵さんによると、人にはよるが上達が早い人だと1日操作していれば結構自由自在に操作できるようになるとのことだ。

なお、GJS GEIOではバトルだけでなく、レースや探索といったコンテンツも楽しめるほか、バーチャルの世界でのバトル「ARモード」も用意している

大会出場選手のロボットを、みんなでプログラミング

 GJS GEIOは、PCゲームでいうマクロのように様々なモーションをプログラミングで組み込むことが可能。プレーヤーの操作技術に加え、どのようなモーションを組み込んでおくかも勝敗のカギとなる。杉山さんによると、同校の出場者は2名だが、その2名が使うGJS GEIOのプログラミングはそのほかの人も手伝って組み込んだのだという。私は6月9日に取材させてもらったのだが、前日の8日には学園祭で大会も実施したようで、見事出場者の2人が優勝したそうだ。

大会に出場する佐藤さんと笹村さん

 ちなみに、同校から大会に出場する2名である佐藤さん、笹村さんに意気込みを聞いたところ「優勝して本戦に参加したいです。できれば賞金も2人で山分けできるといいです!」と語ってくれた。

ゲームとは違ったeスポーツのかたちとして今後盛り上がりそう

学園祭のブースの責任者の杉山 葵さん

 最後に、杉山さんにGJS GEIOの今後を聞いてみたところ「今eスポーツが盛り上がっていますが、このGJS GEIOを使った大会もゲームではないですがeスポーツ大会です。今後は、ゲームとは違ったかたちでeスポーツとして盛り上がっていくのではないでしょうか。GJS GEIOは簡単なプログラミング体験もできるので、子供たちも興味を持ってくれればいいと思っています。クリスマスプレゼントや誕生日など、特別な日に親にねだってみてはどうでしょう(笑)」と語ってくれた。

 また、「国内大会の優勝賞品となっている『GANKER EX』は、GJS GEIOとは違い剣と盾を使ったバトルが可能なので、こちらも面白いと思いますよ」とのことだ。

関東予選大会間もなく!

 前述したとおり、6月16日に「WCG Robot Fighting Championship: GANKER ARENA」の関東予選が開催される。ゲーミングロボットが戦う新しいカタチのeスポーツが、今後どうなっていくかは、ぜひ注目したいところだ。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。

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