実は暗所での撮影に力を発揮するEOS RP
保護猫シェルターものをもう1枚。実はこの日、α7 IIIとEOS RPの2台を持って撮影にいったわけで、α7 IIIの猫瞳AF発動時の画面を撮ろうとカメラをセットしたら、寝転がってた白猫がむくっと起きてレンズを覗き込んできたのである。
その姿をとっさに撮ったのがこちら。カメラと猫の両方を捉えようと思ってたので縦位置で。人間って何かを覗き込もうとするとき、当然ながら片目で近づくじゃない。猫も同じポーズするのですなあ。この猫の利き目は右目だったようで。これ、今回一番面白い写真かも。
では再び外へ出よう。外猫と出会ったときはズームレンズが欲しいよね、ってことで24-105mm F4を装着。EOS RPにつけるにはちょっとヘビーだけどクオリティは保証付き。カメラを持って散歩するには万能のレンズだ。
最後はそのズームレンズで撮った写真から2枚。まずは夜の公園。いきなり夜の公園ってのも変だけど、EOS R/RPって暗所でのAFが強いのだ。暗くてもピントがすっと合う。夜公園AF選手権があったら優勝できるかと思う……そんなんないけど。
それはともかく、夜の公園で猫を見かけたのでしゃがんで呼び寄せようとすると、そのキジシロは近づくふりをして方向を転換し、遠くへ去るのかと思いきやいきなり爪研ぎ。やはり猫の行動は面白い。というわけで、さっと撮影。ISO12800になる暗さだったのだが無事この瞬間を撮れたのはAFの速さだ。
この超好感度でちゃんと撮れるのはさすがのフルサイズ。
最後は逆に真っ昼間の写真。車の奥に白黒の猫が隠れて日向ぼっこしてたので、そーっとヨコに回ってちょっと近づいてしゃがんでしれっと撮らせてもらったのである。気になるけどちょっと警戒心出して片目でそーっと覗いて値踏みモードになってる感じがとっても猫らしいのである。
EOS RPは猫瞳AFのような飛び道具も超高速連写もないから、一眼レフには不可能な超絶技巧を味わいたいぜ! って人には向かないけど、普通の猫撮影を普通にできる普通のフルサイズのカメラが欲しい人にオススメって感じかな。もうちょっと軽くて手頃なレンズも欲しいけど。
■Amazon.co.jpで購入
古地図とめぐる東京歴史探訪 (SB新書)荻窪 圭(著)SBクリエイティブ
デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60上原 ゼンジ、桃井 一至、荻窪 圭(著)翔泳社
古地図でめぐる 今昔 東京さんぽガイド荻窪 圭(著)玄光社
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
この連載の記事
-
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! -
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ - この連載の一覧へ