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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第493回

業界に多大な影響を与えた現存メーカー CPU「ROMP」を開発して自滅したIBM

2019年01月14日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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 IBM 801はいくつかの製品に応用されることになったが、CPUといっても実際はけっこう大きめのボードなので、それこそIBM 9370シリーズのような筐体には入れられても、これより小さなものに搭載するのは難しい。

IBM 801プロセッサーと思われるボード。CPUといってもけっこう大きい

 普通では「市場でなにか手頃なプロセッサーを入手して使おう」となりそうだが、そうせずに自前でなんとかしようとするあたりがIBMである。逆に言えば、Intel 8088をベースにIBM-PCを構築したESDのやり方は、当時のIBMとしてはかなり異端だったわけだ。

 IBM 801が完成する少し前の1977年、IBMのOPD(Office Products Division)は、プリンターの制御や、ワープロなどのオフィス機器の構築に必要なプロセッサーを探していたが、手頃なものがなかった。そこでIBM 801をベースに、自前でプロセッサーを開発することを考える。

 もっともOPD自身はもともと電動タイプライターから始まり、コピー機やプリンターを経て、1976年にやっとワープロIBM Word Processor/32(*1)を手掛けた程度で、プロセッサーの開発能力は持っていなかった。そこでIBMがテキサス州オースティンに拠点を構えていたDevelopment Labの協力を仰いで独自のプロセッサー開発に乗り出す。

(*1) そのWord Processor/32も、単独開発ではなくIBMのGeneral System Divisionとの共同開発である。

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