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石川温の「動き出している5Gビジネス」 ― 第6回

「4G LTEでの環境に注力している」その理由に迫る

Netflixは5Gを必ずしも必要としていない

2018年12月26日 06時00分更新

文● 石川温 編集●ガチ鈴木/ASCII STARTUP

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 5Gのメリットしてあげられるのが「高速大容量」、「超低遅延」、「多数端末接続」の3つだ。特に高速大容量が実現することで、いままで以上にスマホなどで動画が視聴されると言われている。

 先日、アメリカ・カルフォルニア州ロス・ガトスにある、Netflix社のオフィスを取材する機会を得た。Netflixは、世界で1億3000万以上のユーザーを抱える動画配信サービスであり、日本でも2015年にソフトバンクとパートナーを組んで上陸。2018年9月には、KDDIとスマホの通信料金とNetflixの視聴料をバンドルした「Netflixプラン」を始めるなど、キャリアとの関係を深めつつある。

 アメリカでも、すでにT-Mobileと提携し、Netflixの視聴ではデータ容量を消費しないだけでなく、KDDIと同じく視聴料とデータ通信料金をバンドルしたプランを提供している。NetflixではテレビやPCだけでなく、スマホでの視聴が伸びていることから、キャリアとの関係を積極的に展開しているようだ。

 アメリカでは今年中にベライゾンやAT&Tが5Gの商用サービスを開始する。日本でも2020年から本格展開される5Gは動画配信サービスが注目されていることもあり、Netflixとしても相当、準備を進めているのかと思っていた。

 Netflixでネットワーク関連の技術を手がけるケン・フローランス氏に「5Gに向けてどんな準備をしているのか」と尋ねたところ「特に何もしていない。5Gはこれからの技術で楽しみではあるが、今は何もしていない。4G LTEでの環境に注力している」ということだった。

 正直いって、この答えに、かなり拍子抜けしてしまった。日本国内では、5Gの導入に向けて、キャリアが前のめりで活用方法を探し出し、パートナー企業を見つけようと積極的に動いている。

 アメリカでも、5Gの主力サービスとして動画配信が期待されているかと思いきやそうではないようだ。

 実際のところ、Netflixが現状、取り組んでいる技術的な話を聞くと「確かに5Gに興味がなくても当然かも」と思えてしまったのだった。

 では、なぜ、Netflixは5Gに興味がないのか。

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