インテル製品との性能比較で
浮動小数点演算性能を強調
最後に性能の話をしよう。今回FPUの性能が倍増したということで、基調講演会場ではDual Xeon 8180M vs Single 7nm EPYCという性能比較が行なわれた。
テストの評価はC-Rayを利用し、Full HD/QHD/4Kという3種類の解像度でのレンダリングを順に行なう所要時間を比較するというものだ。
このケースでシングル7nm EPYCは26.7秒で処理を完了させ、30.2秒必要だった2P Xeon 8180Mを上回るという性能をアピールした。確かに浮動小数点演算性能は倍増している模様だ。
ちなみに整数演算性能に関しては今回一切紹介されていない。ただIPCの改善はともかく、ロード/ストアーユニットが強化されたことで、これまでインテルのSkylake系列に比べて特にメモリーアクセスが多いシーンで性能の見劣りがあった部分が、これによってかなり盛り返してくることが考えられる。このあたりは実機で試してみるのが楽しみである。
ということで今回はZen 2と7nm EPYCについて簡単にレポートをお届けした。来週は7nm VEGAについて説明したい。
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