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“暴れ馬”2990WXを飼いならす

Threadripper 2990WX/2970WXの“Dynamic Localモード”とゲームパフォーマンスの関係

2018年12月29日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU)

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この記事は、AMDのファンサイト「AMD HEROES」に掲載されている記事の転載です。

 第2世代Threadripperは、第1世代の延長線上にある2ダイ構成の“X付き”モデルと、4ダイに強化して究極のマルチスレッド性能を追求した“WX付き”モデルの2ライン構成となっている。

 そのWX付きモデル、即ちThreadripper 2990WXや2970WXは、物理32コア64スレッド、あるいは物理24コア48スレッドという強烈なマルチスレッド性能を獲得したが、内部構造が他のCPUと違いやや特殊で、この特性を理解していないと“コア数が多いのに性能を活かしきれない!”という結果を生む。

 この原因はWX付きモデルの4基のダイのうち2基のダイはメモリーアクセスに対しハンデのある設計になっており、メモリーアクセス頻度の高い処理がハンデのあるダイ(コンピュートダイ)で実行されると遅くなる、というものだ。

 それを回避するにはコア1/2モードでコンピュートダイを無効化するほかに、コンピュートダイの特性を考えて作業を割り振ってくれるLinuxで運用する、といった方法がある。しかしWindows環境でもっとエレガントにWX付きのThreadripperを運用する方法が生まれた。それがRyzen Master v1.5より実装された「Dynamic Localモード」だ。メモリーアクセスがありそうな処理をハンデのないダイ(IOダイ)に優先的に割り振ることができる。

 このあたりの詳しい技術的解説は、Threadripper 2920X/2970WXのレビュー記事で触れているので、そちらも参照頂きたい。

 さて今回の検証の目的は、このDynamic Localモードがゲームに及ぼすパフォーマンスを、別のゲームで検証しようというものである。ちょうどBattlefield Vもスタートした所ではあるし、Threadripper環境でのパフォーマンスも検証しておきたい。

↑超メニーコアCPUとして衝撃を与えたWX付きThreadripperだったが、発売直後のレビューではクセが強すぎるCPUだった。だがRyzen Master最新版に実装されたDynamic Localモードでかなり状況が変わってきた
↑Threadirpper 2970WXや2990WXをWindows環境で使いこなすなら、ぜひとも導入しておきたい「Ryzen Master」。Dynamic Localモードは、このRyzen Masterの導入時にWindowsのサービスとして組み込まれ、デフォルトで有効になっている

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