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7.2型モデルも登場! HUAWEI Mate 20シリーズの発表会はビッグサプライズだらけ!

2018年10月19日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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3つの焦点距離を組み合わせたトリプルカメラ

 HUAWEI Mate 20シリーズで一新されたのがカメラです。3つのカメラの組み合わせはHUAWEI P20 Proと同じですが、HUAWEI P20 Proの「2つの焦点距離+1つのモノクロ」から、HUAWEI Mate 20シリーズは「3つの焦点距離」へと変わりました。組み合わせはHUAWEI Mate 20が1600万画素ウルトラワイド+1200万画素ワイド+800万画素望遠(2倍ズーム)、HUAWEI Mate 20 Proが4000万画素ワイド+2000万画素ワイド+800万画素望遠(3倍ズーム)。

HUAWEI Mate 20のカメラ構成

HUAWEI Mate 20 Proのカメラ構成

 この3つのカメラの組み合わせとデジタルズームを併用することで、16mmから270mmという、デジタルカメラレベルのズーム領域の写真が撮影できます。さらにはセンサーサイズもHUAWEI Mate 20 Proが1/1.7型、HUAWEI Mate 20が1/2.3型と大きく、ライバル2機種を上回っています。

ズーム領域はデジタルカメラ並み

センサーサイズも大きい

 そしてISO102400と高感度のため、iPhone XS MaxやGalaxy Note9と比較して暗所での撮影結果には歴然とした差が出ます。他にもスーパーHDRや強力なボケ機能、ワイド撮影、そして2.5cmまで近寄れるマクロ機能なども説明しました。

ISO感度はダントツに高い

夜景での撮影比較

 一方、フロントカメラは2400万画素で美顔モードを備えるほか、暗いシーンでもきれいなセルフィーを撮影可能です。そして、3Dで動くLive Emojiも搭載。MP4またはGIF形式で保存もできるので、SNSで手軽にシェアできます。

高画質なフロントカメラを使ったセルフィーの差。HUAWEI Mate 20 Proは自然な色合い

種類も多い3D Live Emoji。フロントカメラを使い自分の顔の表情を反映できる

 新たに搭載された3Dスキャン機能は、ぬいぐるみなどをフロントカメラでスキャニングし、それをAR上で動く3Dモデルにしてくれます。カメラを通して自作した3Dモデルと記念撮影をする、といった使い方も可能。今後応用機能が増えることが期待されます。

フロントカメラを使ってぬいぐるみを3Dスキャン

3Dモデルを作り、AR上で利用できる

強化されたユーザーインターフェース

 HUAWEI Mate 20シリーズのベースOSはAndroid 9で、ファーウェイ独自UIを内包したEMUI 9を搭載しています。EMUIとAndroid OSのバージョンを合わせたことで、EMUIはAndroidにはないより便利な機能を搭載している点を強調しているようです。たとえばディスプレー下部に表示されるソフトキーによるホームボタンなどを非表示にし、ディスプレーの左右からのスワイプで「戻る」操作を行なうなど、使いやすさを考えたUIが搭載されています。

EMUIは最新の9に。ベースはAndroid 9だ

ホームボタンを不要とする、画面の周囲からスワイプ操作によるUIを搭載

 またブラウジング中に見たものを買いたいと思ったときに、2本指でタッチしてショッピングができる「ビジュアルショッピング」(アマゾンアシスタントを利用)や、写したオブジェクトの情報表示をしてくれる「HiVision」も搭載。HiVisionは食事を写せばカロリーを表示してくれ、さらにリンゴの大きさやピザの枚数が違っても、きちんとしたカロリー数が表示されます。

簡単にショッピングができるビジュアルショッピング

オブジェクトの情報表示をしてくれるHiVision

 ビジネス用途にうれしい新機能が外部ディスプレーに画面を出力できるPCモードのアップデート。これまではUSB Type-CとHDMIの変換ケーブルが必要でしたが、HUAWEI Mate 20シリーズではミラキャストによりワイヤレスでモニターへの出力が可能になりました。またデータを他デバイスとシェアできるHuawei Shareは61Mbpsに速度アップ。ファーウェイのノートPCとの間であれば、HUAWEI Mate 20シリーズをタッチしてNFCでペアリング、1000枚の写真を2分で転送できます。

ワイヤレスで外部モニタ出力が可能になった

ファーウェイのノートPCへはタッチでデータ転送できる

ポルシェデザインだけじゃない!
まさかの「One More Big Thing」

 続けてポルシェデザインとのコラボレーションモデル「Mate 20 RS」が発表されました。背面は革仕上げとなり高級感が増した一方、基本スペックはMate 20 Proに準じます。

ポルシェデザインのJan Becker CEOとともにHUAWEI Mate 20 RSを発表

背面は革張りとなり高級感あふれる製品だ

 ここまでの3機種で終わるのがここ最近のファーウェイの発表会でした。会場を埋め尽くしたメディアも「そろそろ終わりか」と思ったときに、「One More Thing」ならぬ「One More Big Thing」とリチャード・ユーCEOが現れ、7.2型の大画面モデル「Mate 20 X」が発表されると会場の熱気は再び大きく高まりました。

One More Big Thingとして、さらにもう1機種を発表

7.2型の特大画面を持つHUAWEI Mate 20 Xが発表された

 HUAWEI Mate 20 Xはスタイラスペン「M-Pen」が利用可能で手書き入力や本体操作を行なうことができます。M-Penの発売時期・価格は未定ですが、もともとは「Galaxy Note 3」を超える大画面モデルとして登場した初代Mateが「Ascend Mate」でした。Mate 20 Xはペンを搭載したことで、ついにGalaxy Noteと同じ機能を持つことになります。また5000mAhの大容量バッテリーを搭載することで、東京からロンドンへ飛行機に乗っても、到着時にはまだ46%も残量がありそのままビジネスや観光に出かけることもできます。

M-Penによりペン入力が可能になる

5000mAhの大容量バッテリーで長時間フライト後も安心

 この大きい画面はゲーム利用も考えられており、専用の外付けゲームコントローラーが提供されます。ゲームコントローラーはBluetooth接続で、Mate 20 X及びほかのMate 20シリーズのみで利用可能とのこと。なおMate 20 Xのゲームパフォーマンスも他社の製品より高く快適なゲームプレイが可能です。

ゲームにも適したHUAWEI Mate 20 X

専用のコントローラーを装着できる

 「これでもか」とばかりに来場者の興奮を高めてきたリチャード・ユーCEOによるプレゼンテーション、次のスライドが表示されるとは誰もが予想しなかったでしょう。HUAWEI Mate 20 Proの比較対象として表示されたのはiPhoneでもGalaxyでもなく、ニンテンドースイッチだったのです。

 両者を比較すると、HUAWEI Mate 20 Xは7.2型1080pディスプレーに5000mAhバッテリー、ニンテンドースイッチは6.2型720pディスプレーに4350mAhバッテリー。もちろんHUAWEI Mate 20 Xのほうが価格は上でしょうが、ハードウェアスペックでは十分勝っています。

ニンテンドースイッチのライバルを本気で目指す

 最後にウェアラブルの新製品、「Huawei Watch GT」と「Huawei Band 3 Pro」を発表。結局今回の新製品発表会では、スマートフォン4モデル、ウェアラブル2モデル、合計6つの製品が登場。iPhoneフィーバーなど素知らぬ顔で、これだけの新製品をこの時期に投入してくるファーウェイの底力を思い知らされました。

Huawei Watch GT

Huawei Band 3 Pro

 発表会の終わりに各製品の価格とヨーロッパでの発売時期が発表されました。なお、日本での販売についてのアナウンスは行なわれませんでした。どの製品が登場するのか、とても楽しみですね。

HUAWEI Mate 20 10月16日発売
4GB+128GB 799ユーロ(約10万3000円)、6GB+128GB 849ユーロ(約11万円)
HUAWEI Mate 20 Pro 10月16日発売
6GB+128GB 1049ユーロ(約13万6000円)
HUAWEI Mate 20 X 10月26日発売
6GB+128GB 899ユーロ(約11万6000円)
HUAWEI Mate 20 RS 11月16日発売
8GB+256GB 1695ユーロ(約22万円)、8GB+512GB 2095ユーロ(約27万1000円)
Huawei Watch 発売日未定
Sport 199ユーロ(約2万6000円)、Classic 249ユーロ(3万2000円)
Huawei Band 3 Pro 発売日未定
99ユーロ(約1万3000円)

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