このページの本文へ

ココアではなかった!

「飲むフォンダンショコラ」再現度がすごい

2018年09月27日 17時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 チョコレートといえば、多くの人がまず固体(板チョコ)をイメージするかもしれない。しかし、ヨーロッパに伝わった当初は飲み物だった。アメリカ大陸ではカカオが紀元前1900年ころから利用されており、カカオの粉末を磨り潰したものを入れた液体にバニラや唐辛子を混ぜて飲んでいたという。

 カカオをヨーロッパに伝えたのはおなじみコロンブスで、そのあとに中央アメリカを植民地化していったスペインにも伝わり、17世紀にはイギリスでも飲まれるようになった。当時はカカオの苦味を消すべく、砂糖や牛乳を入れて飲んでいたのだそうな。つまり、固めるのではなく、飲み物として広まったというわけ。

 現在のような固形のチョコレートが生まれたのはわりと新しく、19世紀に入ってからだ。ココアバター(カカオ豆の脂肪分)を搾取する技術、固形チョコレートの発明、ミルクチョコレートの開発、レファイナー・コンチェ(チョコレート記事を混合・微粒化・精練する機械)の発明により、いまのような固形のチョコレート菓子が生まれた(参考:日本チョコレート・ココア協会)。

 そして21世紀、ダイドードリンコは「コクグランタイム 贅沢な飲むフォンダンショコラ」を9月25日から発売している。価格は150円。JR東日本ウォータービジネスがエキナカを中心に展開する、acure<アキュア>の自動販売機のオリジナル商品acure made<アキュアメイド>と共同開発したもの。

<製品情報>
「コクグランタイム 贅沢な飲むフォンダンショコラ」
・価格:150円
・容量:165gボトル缶
・買えるところ:
 acure<アキュア>の自動販販機、JR東日本ウォータービジネス通信販売など

 フォンダンショコラ(fondant au chocolat)はフランス生まれのチョコレートケーキで、「フォンダン(Fondant)」とはフランス語で「とろけそうな」を意味する。温めて食べれば、チョコレート生地の中からトロリと出てくるチョコレートを楽しめる。本商品は、ケーキの中から出てくるチョコレートの濃厚な味わいを再現したという。

 チョコレートはベルギー産ハイカカオを選定。ココアパウダーも使用しており、従来のココア飲料とは一線を画した濃厚感だとか。コールドホット両方対応なので、秋冬の寒い時期はホットで販売され温かいスイーツとして楽しめるそう。

カカオ豆のイラストに選定したカカオへの自信を感じる。

 開発にも非常に手間をかけたという製品。飲んでみて驚いた。たしかに「飲むチョコレート」ではない。「飲むフォンダンショコラ」だ。というのも、単にココアっぽい味ではなくて、チョコレートケーキの生地の風味がある。よって、「フォンダンショコラを飲んでいる」という不思議な体験ができる。

アキュアメイドのブランドを担当するJR東日本ウォータービジネスの石原さん。共同開発にあたって両社のこだわりを持ち寄るため開発には非常に手間がかかったとか。

 自動販売機で売っている“ココア”をイメージすると、ちょっと驚くかもしれない。フォンダンショコラを食べたときのとろける味わいがわかるからだ。そのようにケーキ感ある味を移動中に、あるいは気分転換に、スイーツ気分で飲めるのだから、うれしいことである。

 19世紀の技術革新によって“飲む”チョコレートが“食べる”チョコレートに進化したなら、ダイドーは“食べる”フォンダンショコラを“飲む”フォンダンショコラに進化させたといえるかもしれない。ちょっとおおげさかしら。でも、本当にフォンダンショコラの味わいなんです。これはすごい。

アスキーグルメのナベコさんにも飲んでもらいました

ナベコさん「ココアなのかと思って飲んでみたら、ココアよりずっと濃厚。フォンダンショコラの中に入っているチョコクリーム。それをなめらかにしたようなイメージです。かといって甘さがベタつかないのがうまくできていると思います。飲み口が広いので香りがしっかり堪能できるのと、キャップで再栓できるのがありがたいです」

 確かに、再栓できるのは開けてすぐに飲みきらなくてもいいので利便性が高い。よく考えられているのかもしれまない。

 ダイドーの「飲むフォンダンショコラ」は、その名の通りフォンダンショコラの味わいを飲んで楽しめる、ユニークなチョコレートドリンクだ。スイーツ好きの人はJR東日本のエキナカにあるアキュアの自販機で見かけたらぜひ試してほしい。


カテゴリートップへ

ピックアップ
もぐもぐ動画配信中!